大阪府四條畷(しじょうなわて)市が女性副市長を全国公募している。期間は最長4年で年収は1430万円。今年1月に当選し、全国最年少市長として話題になった東修平市長(28)の市政改革の「右腕」となることを期待している。
 狙いは子育て世代の呼び込みで、公募は人材サービス会社「エン・ジャパン」を通じて行う。東氏は16日、東京都内で「外部の視点やアイデアを生かし、チャレンジしてほしい」と述べた。
 女性副市長のポスト創設と民間からの公募は、東氏の選挙公約の一つだった。応募資格は組織でのマネジメント経験があることで、学歴や年齢は問わない。エン社の転職サイトなどで7月5日まで募集する。男性からの応募も受け付けるが、基本的には女性を採用する方針だ。市長の報酬を3割カットするなどして財源の一部に充てるため、副市長の年収は市長を上回る。
 同市の幹部に女性はいない。地縁のない民間出身の女性登用には反発が出る可能性もあるが、東氏は「変革には組織の多様化が絶対に必要。市民への説明や関係先との調整は私が任を負うので、副市長には実行役のリーダーとなってほしい」と語った。
 地方自治体が採用活動や移住促進を人材サービス会社と連携して行う動きは広がっている。エン社は四條畷市とのプロジェクトを自治体向けサービス展開の足がかりにしたい狙いもあり、鈴木孝二社長は「総力を挙げて支援していく」と述べた。【中村かさね】

本記事では,四条畷市における副市長職候補者の公募の取組を紹介.
同市では,2017年「6月16日」から「7月5日」まで同職候補者を,本記事で紹介されている同社を「通じて」*1を開始.同職は「市長と共に今後のビジョンを策定」し,「その後,副市長が実質的なトップ」となり「ビジョンの実現に向けた課題の抽出、戦略・戦術の企画立案,予算組み,組織編成(各部署の部長クラス,状況に応じて外部協力機関との連携による人員配置の策定),それらに伴う決裁業務など」を「主な職務」として担う.他方で,「市長は」「施策の実行に伴う市民への説明,関係省庁との調整など対外的な責務を担」*2う.
応募資格は「組織におけるマネジメント経験」と「複数部署との連携によるプロジェクト推進,およびプロジェクトにおける予算組み,予実管理,企画立案,実行・運営の経験」があることが示されており,「雇用形態」は「行政職(特別職・常勤)」として,「議会において」「副市長選任同意の議決を受けた後」「市長からの辞令を受けてから」「最大4年」が「任用期間」*3となる.「勤務時間」は「特別職のため」「定めは」ないものの,「8:45〜17:15の時間帯を基本に公務との調整」*4が行われる.「給与」は「月給79万円」となり,「別途」「月給額の6%分の地域手当を支給」され,「年収額は1430万円を見込」*5まれる.
「長の補佐」として「一般的な助言を行」いつつ「長の委任を受けて長の権限に属する事務を遂行」*6することが想定されている同職.応募後,議会における同意過程を経たうえで就任された後で,実際の業務内容は,要確認.

*1:四条畷市HP(募集しています)「副市長・マーケティング監を公募します。

*2:エン転職HP( 企画・事務・管理系経営幹部、経営企画、事業企画経営者・経営幹部四條畷市役所の転職・求人情報)「四條畷市の副市長の転職・求人情報

*3:前掲注1・エン転職( 四條畷市の副市長の転職・求人情報)

*4:前掲注1・エン転職( 四條畷市の副市長の転職・求人情報)

*5:前掲注1・エン転職( 四條畷市の副市長の転職・求人情報)

*6:出雲明子「第3章 議会と執行機関」柴田直子・松井望編著『地方自治論入門』(ミネルヴァ書房,2012年)88頁

地方自治論入門

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