チームで参戦、健康つかめ!!
 歩数や消費カロリーをスマートフォンアプリで管理し、社員らの運動量を競う「百日健康運動会」を県が今秋に実施する。県民の運動習慣を促すため企画。一チーム五〜十五人で計二十の企業や団体の参加を募り、百日間の歩数や体重の減量をポイント化して上位チームを表彰する。チーム内のデータを共有でき、担当者は「職場で励まし合って運動を続けてほしい」と話している。(木許はるみ)
 デジタル端末の歩数計「Fitbit Zip」を利用し、歩数と距離、消費カロリーをスマホで二十四時間記録。百日間のチームの平均歩数をポイント化し、肥満の基準とされる「体格指数(BMI)二五以上」の人の体重が4%以上減少した場合に特別ポイントが付く。
 記録したデータは、県が委託する北陸予防医学協会(富山市)で一元管理。歩数が少ない人には、個別でアドバイスしたり熱中症への注意など体調管理のメールを送信したりする。
 参加者はアプリの画面で、メンバーの歩数や歩数のランキングを確認できる。県は上位チームの取り組みを、運動習慣を定着させるモデル事例として周知する考え。
 二〇一〇年の県民健康栄養調査によると、働く世代の男性は運動習慣が少なく、肥満者の割合も高い。三十分以上の運動を週二回、一年以上継続する「運動習慣」のある県民は男性36・5%、女性23・6%。四十代の男性は6・7%と最も低い。「BMI二五以上」の割合は、男性の二十代と五十代でそれぞれ半数を占めている。
 運動会の総定員は二百人で、実施期間は九月一日〜十二月九日。申し込みは七月十四日まで。(問)同協会076(436)1281

本記事では,富山県における運動習慣定着の取組を紹介.
同県では「働く世代の運動習慣の定着を目的」に,「同県内の企業・団体」に勤務する者,「20 社,200 名」を対象に「IoT(ウェアラブル活動量計)を活用し」「100 日間ウォーキング等の運動実践を継続的にサポートするモデル事業」*1を実施.「毎日の歩数をポイント換算し」「上限 9,000 歩/日=10Point」と定めたうえで,「100 日間のメンバー平均でランキング」,「BMI値 25 以上の方が終了時にスタート時と比べ体重が4%以上減少」する「シェイプアップ」した場合には,「ボーナスポイント」として「10Point/人」が「加算」*2 する.「情報提供」*3による生活習慣の変容を促す取組.事業期間後の継続的な習慣も,要観察.

*1:富山県HP(報道発表一覧2017年06月)「IoTを活用した運動習慣定着支援モデル事業 「100 日健康運動会」参加企業の募集について」(平成29年6月16日)

*2:前掲注1・富山県(を活用した運動習慣定着支援モデル事業 「100 日健康運動会」参加企業の募集について)

*3:森田朗『新版 現代の行政』(第一法規,2017年)150頁

新版 現代の行政

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