県とキリンは10日、県産農林水産物の販路拡大に向けた連携協定を締結した。同社は来年、全国展開している飲食チェーン店で県産品料理を提供するフェアを開催する方針で、県と一体で風評払拭(ふっしょく)を目指す。
 県が食品メーカーと県産品振興の連携協定を結ぶのは初めて。同社は県産品を使用した限定商品に、県内生産者の誇りが詰まっていることを表す県のイメージメッセージ「ふくしまプライド。」のロゴを掲載する。また、県産品果実を活用した酒類の開発にも取り組む。県産品料理を販売するフェアは「キリンシティ」の全41店舗で展開する予定だという。
 県は主催イベントにキリンが支援する企業のブースを用意するほか、同社が県内で実施する社員研修に講師を派遣する。
 締結式は同日、県庁で行われ、内堀雅雄知事と溝内良輔キリン取締役常務執行役員が協定書に署名した。内堀知事は「県産品のおいしさ、生産者の情熱と誇りが全国に伝わると期待している」と述べ、溝内執行役員は「復興は道半ば。今後も福島県の新たな未来の創造を支援していく」と語った。
 キリンは2011(平成23)年7月から「復興応援キリン絆プロジェクト」を展開し、被災地の活性化を後押ししている。

本記事では,福島県における包括連携協定の締結を紹介.
2017年「6月29日」現在では「12社と包括連携協定」*1を締結していた同県.本記事では,同年7月10日に同社と協定を締結したことを紹介.同協定では「「ふくしまプライド。」の発信に関すること」,「福島県農林水産物の販路開拓に関すること」,「福島県農林水産物のブランド強化に関すること」,「人材育成その他に関すること」を「連携として取り組む」*2ことが規定されている.「民間のより主体的な参画」*3による遵守状況は,要観察.