文京区と同区社会福祉協議会社協)は十三日、ベンチャー企業マチマチ(目黒区)と、同社が提供する地域単位の会員制交流サイト(SNS)「マチマチ」の運営で協力する協定を結んだ。近隣者同士が情報交換するサイトに区などが関わることで、多様な情報を住民に伝える。 (中村真暁)
 マチマチは昨年三月スタート。実名で利用、スマートフォンなどで近隣情報の発信や閲覧ができる。利用者は全体の七割以上を二十六〜四十五歳が占め、子育て世代が多い。協定を結んだ自治体は渋谷、豊島区に続いて三件目で、社協が加わるのは初めて。
 協定では、区と社協がサイトに行政やNPO、市民団体の情報を発信。チラシなどでは届けきれない情報を、必要としている人に届ける。地域の情報収集にもつなげる。
 協定に署名する式が同日、区内であり、成沢広修(ひろのぶ)区長は「限定的にしか伝えられていない情報が、より知られれば」、社協の小野沢勝美事務局長は「NPOや住民による情報を合わせれば、重層的な情報源になる」と、サイト活用への期待を述べた。マチマチの六人部生馬(むとべいくま)代表取締役最高経営責任者(CEO)は「近所とのつながりが難しくなっている。サイトはコミュニティーに入るツールになる」とアピールした。

本記事では、文京区における協定締結の取組を紹介。
同区では、同社、同区「社会福祉協議会」との間で、「「マチマチfor自治体」の運営に伴う相互協力に関する協定」を締結*12017年6月26日付の本備忘録では、本記事でも紹介されている渋谷区における締結を記録した「公-民協定(縦型協定)」*2となる同協定。同協定に基づく事業内容は、同協定の公表後、要確認。