1日の埼玉県宮代町長選で初当選した新井康之町長(60)が17日、初登庁し、手始めの仕事として町長室と副町長室を撤廃した。
 町長席と副町長席は、職員と同じスペースに移り、旧町長室は来客の応接や職員との打ち合わせに使う「談話室」となった。
 町によると、町長室と副町長室は2013年からの前町長の時代に設けられた。町職員出身の新井町長は、選挙で町民との対話重視を掲げており、「従来、宮代町では町民と町長が近い距離にあり、私もその中で育ってきた」と、撤廃理由を説明した。
 「対話の町政」の具体化として今後、これまで町長が参加していなかった町内4地区の区長会にも出席する。来年度には町民との対話を担当する係も新設したい考えという。
 初登庁後の就任式では職員に対し「一人ひとりのアイデア、工夫をいただき、まちづくりをしたい」と協力を呼びかけた。

本記事では、宮代町における執務空間の取組について紹介。
「国内最大級の木造庁舎」*1と称する同町の庁舎。同庁舎「2階」に配置されていた「町長室」*2が、本記事によると「撤廃」をし、「職員と同じスペースに移」された模様。本記事からは、「住民の目に直接触れる」*3位置に配置されていそうな同「町長席」。訪れてみたい。

*1:宮代町HP(行政情報宮代町の紹介まちの話題2014年(平成26年)以前国内最大級の木造庁舎)「新庁舎概要

*2:宮代町HP(施設情報宮代町の公共施設町役場・事務所庁舎案内図)「庁舎のご案内

*3:大森彌『自治体の長とそれを支える人びと』(第一法規、2016年)86頁

自治体の長とそれを支える人びと 希望の自治体行政学

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