熊本市が来年度にも市役所に保育施設を設けることが15日、関係者への取材で分かった。熊本市議会では11月に緒方夕佳市議(42)が子供を抱いて本会議に出席しようとして開会が遅れる問題があり、市にも子育てがしやすい環境整備を求める声が市民らから寄せられていた。
保育施設は電話交換手の休憩室に使われ、今は空いている市役所3階の部屋(約60平方メートル)に設ける予定。保育士を配置するなどして、職員や審議会の傍聴などに訪れる市民向けに一時預かりなどの託児サービスをする。市議の利用は今後検討する。職員向けの事業所内保育所を整備するかも検討する方針。
大西一史市長が2014年の市長選で職員の働き方改革を公約に掲げていたことなどから、市は保育サービスの充実を検討してきた。9、10月に教職員を除く職員約6100人を対象に実施したアンケートでは、市役所の保育施設設置に約86%が賛成だった。
さらに、緒方市議が子連れで本会議に出席した11月22日以降、市に計563件(5日現在)の意見が寄せられた。「子供を同伴できるよう議会の規則を変えるべきだ」「託児所をつくるなど環境整備すべきだ」など、半分以上が緒方市議の行動を支持する内容だった。こうした経緯から市は対応を加速させる。
全国では福島、宮城両県や東京都などが庁舎内に保育所を設置している。現在政令市で開設している例はないが、大阪市が来年4月に市役所と全24区役所に設置する予定。【野呂賢治】
本記事では、熊本市における「事業所内保育所」の検討方針を紹介。
本記事によると、同「市役所」の「3階」*1にて、「職員や審議会の傍聴などに訪れる市民向けに一時預かりなどの託児サービス」を開始する模様。加えて、同記事では、「職員向けの事業所内保育所を整備するかも検討」する方針も紹介。庁舎空間を「開く」*2取組による利用状況は、要観察。