◆女性幹部を集め激励
 小池百合子都知事は4日、女性の幹部職員だけを集めた訓示式を開いた。今月1日付の人事で局長級に就く女性を倍増させるなど、次々と女性を幹部に起用しており、取り組みの成果をPRした格好だ。
 都は2020年までに、警察や消防、教員を除く行政系の管理職の女性比率を20%にする目標を掲げる。人事課によると、行政系の管理職は昨年の4月1日付で3265人で、うち女性は640人(19・6%)だった。今年度の人事で、女性の行政系の局長級を4人から9人に増やしたほか、部長級も3人増の45人になり、「計54人は都政史上最高値」(小池氏)という。
 都庁内で開かれた訓示式で、小池氏は集まった約50人の女性幹部を前に「げたをはかせた覚えはない」と前置きしながら、「みなさんが活躍されることで、より都民に寄り添った生活者の目線がいかされる。それが質の高い都政につながっていく」と語りかけた。そのうえで、「これからも自然体で頑張っていただきたい。誰もが輝くダイバーシティー(多様性)を証明していこう」と激励した。
 出席した女性幹部の一人は「女性だけが訓示式で集められることに抵抗はあったが、やっと女性が登用される時がきた」と話した。
 内閣府によると、全国の都道府県のうち、課長相当職以上の女性比率が最も高いのは鳥取県で、東京都は2番目に位置する。(西村奈緒美)

本記事では、東京都における訓示式の取組を紹介。
同都では、2018年「4月4日」の「16時45分〜17時00分」の間、「女性幹部職員に対する知事訓示式」を「開催」*1。対象は、「本庁部長級以上」*2。本記事によると、「行政系の管理職」は、2017年「4月1日付」「3265人」のうち「女性」が「640人」であったところ、2018年度では「女性の行政系の局長級を4人から9人」「部長級も3人増の45人」とし、これにより部長級以上は「54人」となる模様。
「労働に関する周辺状況の改善」*3も含めた取組状況は、要観察。

*1:東京都HP(都政情報報道発表これまでの報道発表 報道発表/平成30(2018)年 4月)「女性幹部職員に対する知事訓示式について」(2018年04月03日  総務局)

*2:前掲注1・東京都(女性幹部職員に対する知事訓示式について)

*3:入江容子「自治体の統治制度 仕組みと運用」幸田雅治編『地方自治論 変化と未来』(法律文化社、2018年)79頁

地方自治論: 変化と未来

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