知県は17日、製造過程で二酸化炭素(CO2)の発生を抑えた水素燃料「低炭素水素」の製造業者を認証する新しい制度を始めた。全国初の取り組みで地球温暖化対策に一石を投じる狙いだ。
 水素は消費の段階でCO2を出さず、温暖化対策に貢献するとして、燃料電池車(FCV)や家庭用燃料電池などの普及が進む。一方で製造時に化石燃料を使うことが課題だ。このため県は太陽光や風力、水力などの再生可能エネルギーを活用する製造業者を認証し普及に拍車をかける。
 県内の事業者を対象に製造計画を審査して認定し、実績データを基に認証する。具体的なCO2の排出削減目標は未定で、認証組織は今後設置する。
 県によると、FCVは昨年3月末現在、全国で1813台あり、うち愛知は640台で全国一多い。燃料を供給する「水素ステーション」は県内に16カ所あり、県はさらに拡大を目指している。問い合わせは県地球温暖化対策課(052・954・6213)。【三浦研吾】

本記事では、愛知県における地球温暖化対策の取組を紹介。
同県では、「水素の製造、輸送、利用に伴う二酸化炭素の排出が少ない水素」を「低炭素水素」として「認証」し「情報発信する」ことを目的とした「低炭素水素認証制度」*1を導入。同制度では、「低炭素水素の製造に係る計画を認定」し、「当該計画に基づく」「低炭素水素の製造に係る実績を認証」*2する。「認定・認証を行った場合」、同「県から認定通知・認証証書」が「交付」*3される。同制度とともに、「水素」の「供給網」が「整備」*4される状況も、要観察。

*1:愛知県HP(組織でさがす本庁機関の組織表(各部局・行政委員会等)環境部地球温暖化対策課)「全国初となる「低炭素水素認証制度」を制定します

*2:前掲注1・愛知県(全国初となる「低炭素水素認証制度」を制定します)

*3:前掲注1・愛知県(全国初となる「低炭素水素認証制度」を制定します)

*4:高橋洋『エネルギー政策論』(岩波書店、2017年)51頁

エネルギー政策論

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