東京都の小池百合子知事は25日の記者会見で、地方税財政の在り方を議論する有識者検討会を6月14日に立ち上げると発表した。2019年度税制改正で、都税の一部を税収の少ない地方に再配分する仕組みを検討する国の動きに対抗するのが狙い。10月中に議論を取りまとめ、国をけん制したい考えだ。
 小池氏は「東京を標的にした税制度の見直しは、財源不足の根本的な解決につながらない。『オール東京』で一致団結し、都民、国民の理解と共感を広げたい」と述べた。(2018/05/25-18:08)

本記事では、東京都における地方税財政に関する検討の取組を紹介。
2018年5月24日付の本備忘録で記録した、総務省における地方法人課税に関する検討予定。同都では、「東京と日本の持続的成長に向けて」「真の地方分権を見据えた地方税財源のあり方を検討する」ことを目的に「東京と日本の成長を考える検討会」*1を設置。2018年「6月14日(木曜日)15時00分」に「第1回」*2が開催予定。「その後」は「7月から10月」の間、「3回程度の議論を行」い「秋頃には議論の取りまとめを行う予定」*3とのこと。「自主財源」*4の維持に向けた審議状況は、要観察。

*1:東京都HP(都政情報報道発表これまでの報道発表 報道発表/平成30(2018)年 5月)「東京と日本の成長を考える検討会(第1回)を開催」(2018年05月25日  財務局)

*2:前掲注1・東京都(東京と日本の成長を考える検討会(第1回)を開催)

*3:東京都HP(都政情報知事について知事の部屋知事の記者会見知事記者会見/平成30小池知事「知事の部屋」 / 記者会見(平成30年5月))「小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成30年5月25日)

*4:沼尾波子・池上岳彦・木村佳弘・高端正幸『地方財政を学ぶ』(有斐閣、2017年)107頁

地方財政を学ぶ (有斐閣ブックス)

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