災害時に複数の蛇口をつなげられる水飲み場が、福岡市役所北側の広場に設置され、9日に披露された。配水管は耐震構造で、災害時に市役所周辺に避難してくる人たちへ向けた給水設備として使えるという。
 普段は市民がのどを潤せる。青色の給水設備の側面部を開けると配水管があり、災害時にはここにホースと複数の蛇口を組み立ててつなぎ、応急の水飲み場を増設できる。
 市役所が一時避難所に、市役所西側の広場が避難場所にそれぞれ指定されているため、避難者への給水に役立つとしている。耐震化した配水管とつながっているため、「周辺の地域が断水するような地震であっても給水可能」という。
 市水道局は避難所や病院といった施設周辺の配水管の耐震化を進めており、浄水場の耐震化も2020年度までに完了する予定。

本記事では、福岡市における応急給水の取組を紹介。
同市では、同市「市役所九州広場」に「給水スポット」*1を設置。同給水スポットでは「冷水機能を有し」「平常時には」「水道水を飲むこと」はもちろん「災害時に」は、「応急給水栓として」の「使用できる」*2。給水という「日常行政そのもの」*3の整備を通じて、非常時にも対応する同取組。平常時での利用状況は、要観察。

*1:福岡市HP(観光・魅力・イベント魅力紹介)「給水スポット

*2:前掲注1・福岡市(給水スポット)

*3:金井利之『行政学講義 日本官僚制を解剖する』(筑摩書房、2018年)111頁

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