東京都は24日、廃棄物対策に関する審議会を開き、世界的に海洋汚染が問題となっているプラスチックごみの削減に向けた対策づくりに着手した。12月をメドに中間報告を策定し、2019年夏にも最終答申をとりまとめる。
小池百合子知事は「東京は莫大な消費をしている都市。ごみの発生源への対策に真剣に取り組んでいく」と述べた。プラスチック製のストローの代替品のアイデアを都民から募集し、都庁内の飲食店で紙製のストローの試行を始める方針も示した。
プラスチックごみを巡り、国は削減の数値目標を含めた対応策を検討している。都も独自に、ごみの削減やリサイクルの推進などに取り組む。
本記事では、東京都におけるプラスチックごみ対策の検討状況を紹介。
同都に設置されている「東京都廃棄物審議会」に対して、同都知事より2018年8月24日に「プラスチックの持続可能な利用に向けた施策のあり方」*1が諮問。具体的には、「必要性の低い、使い捨てプラスチックの大幅削減を促す仕組み」と「プラスチック製品・容器包装の再使用・再生利用の推進及び再生プラスチックの利用拡大を図る方策」*2が検討事項とされている。削減に向けて「自発的に動いてもらう」*3方策等の検討状況は、要観察。
*1:東京都HP(都政情報:都政:組織情報:東京都の組織・各局のページ:環境局:条例・計画・審議会:審議会等:審議会等 廃棄物と資源循環:東京都廃棄物審議会)「東京都廃棄物審議会(第19回) 資料2」
*2:前掲注1・東京都(東京都廃棄物審議会(第19回) 資料2)
*3:北村喜宣『環境法』(有斐閣、2015年)77頁