東京都豊島区は池袋駅東口で人工知能(AI)を使い混雑緩和を目指す実験を始めた。目抜き通りの「サンシャイン60通り」の周辺にカメラを設置し、AIで天気や時間帯ごとに混雑具合を数値化して分析する。比較的人通りの少ない他の通りには人目を引くプロジェクションマッピングを設け、歩行者をどれだけ分散できるか調べる。
 11月30日まで約1カ月かけて実験する。NECが開発したシステムを使い、トーニチコンサルタント(東京・渋谷)、日本交通計画協会(東京・文京)とデータや効果を分析する。プロジェクションマッピングサンシャイン60通りに並行して駅から東西に延びる「サンシャイン通り」の入り口近くに設ける。
 サンシャイン60通りは1日に約17万人が訪れ、混雑解消が課題になっている。東口地区全体に客を回遊させる街づくりを目指す。

本記事では,豊島区における歩行者流動の把握の取組を紹介。
同区では,2018年「10月24日」から「11月30日」の間,「池袋駅周辺の回遊性や賑わいを向上し円滑な移動の実現」を目的に,「カメラ映像を活用した歩行者流動を把握する実証実験」*1を実施。同年「11月末には」「映像による歩行者案内も実施」*2を予定。「状況を的確に把握」*3した後の,流動情報のさらなる活用状況は,要観察。

*1:豊島区HP(まちづくり・環境・産業交通)「カメラ映像を活用して歩行者流動の把握を行う実証実験を行います!

*2:前掲注1・豊島区(カメラ映像を活用して歩行者流動の把握を行う実証実験を行います!)

*3:稲継裕昭『AIで変わる自治体業務 残る仕事、求められる人材』(ぎょうせい,2018年)158頁

AIで変わる自治体業務―残る仕事、求められる人材

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