兵庫県篠山市議会は27日の臨時議会で、篠山市の市名を「丹波篠山市」に変更する条例案を賛成多数で可決し、来年5月1日の新元号移行に合わせた市名変更が正式に決定した。市は、12月4日に開会する定例会に庁舎の看板掛け替えや、コンピューターシステムの変更などに伴う9150万円の補正予算案を提出する。
 合併や市町発足を伴わない自治体の名称変更は全国でも珍しい。採決の結果は賛成15、反対1。
 12月定例会に提出する補正予算案は、庁舎の看板掛け替えなどが6550万円。他に、市名変更に伴って対応を迫られる企業や事業所に対する負担の一部補助として2千万円、新市名のPR事業として600万円を盛り込む。昨年12月に匿名で寄付された1億円を活用するという。
 篠山市の市名を巡っては、2004年に旧氷上郡6町が合併して丹波市が誕生して以来、「丹波篠山」の通称になじんで来た篠山市側から不満が噴出し、改名を呼び掛ける運動が活発化。篠山市の維持を求める声もあり議論が続いてきた。
 今年8月に酒井隆明市長が市名変更の意思を表明した後、住民請求で住民投票の実施が決定。酒井市長の辞職を受け、今月18日に市長選と住民投票が同時に行われた。住民投票は開票の結果、改名賛成が反対を約3千票上回った。(尾藤央一)

本記事では,篠山市における氏名変更の方針を紹介。
2018年11月13日付の本備忘録にて記録した同市の氏名変更に関する住民投票における「13,646」の「賛成」,「10,518」の「反対」*1という結果を踏まえて,「第117回臨時会」へ提出された「市の名称を変更する条例」*2。2018年11月27日の同回臨時会にて「原案可決」*3。これにより,本記事によると,2019年「5月1日の新元号移行に合わせた市名変更」の予定が「正式に決定」された模様。「直接参加」*4の結果を踏まえた,同決定。氏名変更に伴う事業内容は,要確認。