「健康づくりに役立てて」 今春の市立中卒業生に多摩市が「診断表」贈る(東京新聞2019年3月27日)

 「健幸都市」を目指す多摩市は、今春卒業の市立中学九校の三年生千余人に、小中学校九年間の成長記録をまとめた健康診断シートを贈った。「未来の健康づくりへのプレゼント」と題した多摩地域初の取り組み。全国平均との比較や、体形などに応じたアドバイスを盛り込み、担当者は「健康を意識するきっかけにしてほしい」と期待する。 (松村裕子)

 シートはA4判の両面印刷で、小学一年から中学三年までの身長、体重を全国平均とともにグラフで表示。医師のアドバイスと、生徒に合った食事や運動のコラムを付けた。やせ気味の女子には「適度な運動を行い、食事をしっかりとりましょう」と助言。やせすぎの男子には、塩分の摂取にまつわる一文などが付いた。「歯こうが多く見られました」など、歯の健康を守るための記述もある。

 シートを作ったのは、医療や教育機関のデータの研究、健康増進への活用を進める一般社団法人の健康・医療・教育情報評価推進機構(京都市)。多摩市は昨秋に協定を結び、匿名の中学三年生の健康診断票を提供する代わりに分析してもらった。今後も毎年、三年生のデータを提供する一方、市民の健康づくりに役立てるため、三年生全体と全国を比較した集計結果も受け取る。

本記事では,多摩市における健康増進の取組を紹介。
同市では,「家庭」で「本人の健康状態を把握」し「健康増進に役立て」ることを目的に,「小学校一年生から中学校三年生までの 9 年間の健康診断票」を「 匿名化」した「健康診断シート」を「作成」*1 。本記事によると,当初の予定通り,同シートが「中学3年生に」「配付」*2 された模様。同カードを契機とした健康増進に向けた「自分自身の判断で選択するようにしむける」*3取組状況は,要観察。