ハロウィーン、路上飲酒禁止へ 渋谷区が条例化検討 (日本経済新聞2019年5月13日)

 ハロウィーンで酒に酔った人によるトラブルが相次いだことを受け、東京都渋谷区は期間限定で渋谷駅周辺の路上などでの飲酒を禁止する方針を固めた。6月の区議会で飲酒禁止を盛り込んだ条例の成立を目指す。神奈川県逗子市などで砂浜での飲酒を禁止した条例はあるが、街中で規制するのは珍しい。

 渋谷区は2月から検討会を重ね、対策を議論してきた。中間報告を15日に長谷部健区長に提出する。規制は10月31日のハロウィーンの前後を対象にする方針で、大みそかの年越しの時期も含めるか検討する。違反者に罰則を設けるかなどの詳細は今後詰める。

 2018年のハロウィーンでは渋谷駅前で軽トラックを横倒しにされる事件が発生したほか、暴行や痴漢被害なども発生した。区は瓶に入った酒類の販売自粛を酒販店やコンビニエンスストアに要請するなど、トラブル回避を図ってきた。条例化で飲酒禁止を打ち出し、より踏み込んだ態勢で19年のハロウィーンに備える方針だ。

本記事では,渋谷区における大規模イベント対策の取組を紹介。

2019年3月1日付の本備忘録で記録した同区による同対策の検討の取組.2019年2月から「ハロウィーン等の大規模イベント」にて,同「区民」や「来街者が安心して楽しめる方策を検討」してきた「ハロウィーン検討会」*1による「中間報告」を本記事では紹介.本記事によると,「期間限定で渋谷駅周辺の路上などでの飲酒を禁止する」「条例」を制定する方針の模様.「新たな条例制定」*2による同取組.同条例成立後の実施状況は要観察。

*1:渋谷区HP(区政情報:財政:予算案の概要)「平成31年度 (2019年度 )渋谷区 当初予算案の概要」7頁

*2:曽我謙悟『日本の地方政府 1700自治体の実態と課題』(中央公論新社,2019年)72頁

日本の地方政府-1700自治体の実態と課題 (中公新書 2537)

日本の地方政府-1700自治体の実態と課題 (中公新書 2537)