都が「重点政策方針」発表、子どもの未来に投資 (日本経済新聞2019年7月19日) 

 東京都は19日、予算編成に向けた政策展開の基本方針「重点政策方針2019」を発表した。7つの視点を新たに掲げ、未来を担う子どもの教育に投資する考えを打ち出した。グローバル教育やプログラミング教育、起業家教育などを通じ、従来の教育では生かし切れなかった個性や可能性を伸ばし、東京の成長力につなげる。

 方針の主題を「未来への投資~人が輝く東京に向けて~」とし、7つの戦略的な視点「7C TOKYO」を掲げた。小池百合子知事は「7つのCに基づき、あらゆる政策を見つめ直す」と狙いを話した。

「2020年五輪・パラリンピックを好機とした未来への投資(Chance)」や「時代を先取りした意識改革(Change)」といった視点に加え「未来を担う子どもを育む(Children)」を重視。子ども政策は福祉的な観点が多かったが成長投資としてとらえ直す。「明るい未来を展開していく」と小池氏は意義を強調した。

教育庁や福祉保健局といった部局ごとの子ども政策とは別に、全庁的な連携で取り組む考えだ。今後、方針を踏まえて予算編成を進めるほか、19年末にも策定する「長期戦略ビジョン」にも反映する。

本記事では,東京都における予算編成の取組を紹介.

同都では,「次年度の予算編成を進める」うえでの「政策展開の基本となる大きな方向性」と「その実現に向けて重点的に検討すべき事項」を定めた「重点政策方針2019 未来への投資 人が輝く東京に向けて」*1を作成.

同方針の内容は,「オリパラを好機とした未来への投資」,「時代を先取りした意識改革」,「新たな時代への挑戦」,「東京大改革を進める」,「みんなが集い,暮らす」,「未来を担う子供を育む」,「人生100年時代を元気に」の7つの「戦略的視点」から「施策を改めて見直し」,「東京2020大会を成功に導き,レガシーを創り上げる」,「最先端技術を活用し,Society5.0の実現に向けた施策を具体化」,「東京の喫緊の課題に対し,「都市力の強化」 「人と人を繋ぐ」 「稼ぐ東京」 それぞれについて,スピード感を持って政策を展開」という「3つの柱に沿って重点的な検討を進め」*2るとされている.

同方針に基づく「予算要求」*3の状況は,要観察.

*1:東京都HP(都政情報 :都政 : 組織情報 : 東京都の組織・各局のページ政策企画局都の基本計画 重点政策方針)「重点政策方針2019 未来への投資 人が輝く東京に向けて」1頁

*2:前掲注1・東京都(重点政策方針2019 未来への投資 人が輝く東京に向けて)1頁

*3:沼尾波子・池上岳彦・木村佳弘・高端正幸『地方財政を学ぶ』(有斐閣、2017年)69頁

地方財政を学ぶ (有斐閣ブックス)

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