杉並区 児童虐待防止、区と警察署が連携 (日本経済新聞2019年8月6日)

 東京都杉並区は児童虐待の未然防止へ区内にある3警察署(杉並、高井戸、荻窪)と協定を締結した。虐待の事案を早期に発見し深刻化するのを防ぐため、区と警察署とで情報共有を強化する。

 これに加え、2020年4月から、区内の「保健センター」に常勤する保健師も増員する。保健師による子育て支援児童虐待対策を連動させ、虐待を防止する体制を強化する。杉並区は保育所や幼稚園に通っていない未就学児のいる家庭への訪問事業なども進めている。

本記事では,杉並区における協定締結の取組を紹介.

同区では,2019年「8月2日」に,同「区内3警察署」との間で「児童虐待の未然防止と早期発見に向けた情報共有等に関する協定」を「締結」*1.同協定では,「児童虐待事案に迅速・的確に対応するための情報の 共有」と,「児童の安全確保に関することや共有した情報の記録・管理及び保秘」を「徹底」*2.することが規定されている.同協定に基づく情報連携から「行動連携」*3の状況は,要観察.

 

*1:杉並区HP(広報 : 報道機関への情報提供平成31年・令和元年令和元年8月 報道機関への情報提供)「児童虐待防止へ協定締結と専門職員の配置を計画

*2:前掲注1・杉並区(児童虐待防止へ協定締結と専門職員の配置を計画)

*3:前田貴洋「労働基準監督 「情報連携」から「行動連携」へ」伊藤正次編著『多機関連携の行政学 事例研究によるアプローチ』(有斐閣,2019年)112頁

多機関連携の行政学 -- 事例研究によるアプローチ

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