旧庁舎の歩みに感慨 宮古市、タイムカプセル掘り起こし式(岩手日報2019年8月20日)

 市役所本庁舎を昨年移転した宮古市は19日、同市新川町の旧庁舎で、48年前の定礎式で埋めたタイムカプセルを掘り起こした。東日本大震災発生時には2階まで浸水したが、多くの職員らの命を守った旧庁舎。市職員と市議らが歴史に思いをはせ「市民のための市政」に決意を新たにした。

 掘り起こし式には市役所職員と議員約40人が参加。旧庁舎の解体を担う佐々勇建設(宮古市)が、1階玄関脇の壁に埋め込まれた御影石製の定礎石(縦27センチ、横46センチ、厚さ3センチ)の周囲を削って、奥に埋まったタイムカプセルを取り出した。

 タイムカプセルはステンレス製で縦36センチ、横26センチ、厚さ6センチ。中には当時の新聞や職員録・行政組織機構などの書類が入っていた。内容物と定礎石、タイムカプセルは同市宮町の市民交流センターで展示する予定だ。

 1972年に完成した旧庁舎は、大震災では2階床下まで浸水し、職員が高層に避難した。2016年台風10号豪雨でも約1メートル浸水。にぎわいの創出と災害時の拠点化を図るため、昨年10月に宮古駅南側に移転新築した。旧庁舎は本年度中に大部分を解体し、大型複合遊具を備えた多目的芝生広場(仮称)を整備する方針。

本記事では,宮古市における旧庁舎の取組を紹介.

1972年「6月20日」に「完成した」同市の前「庁舎」*1.本記事によると「定礎式で埋めたタイムカプセル」が「掘り起こ」された模様.今後は「多目的芝生広場」*2の整備が予定されている同庁舎の敷地.広場として「開」*3かれた後の利用状況は要観察.

 

*1:宮古市HP(宮古市の組織一覧 : 復興推進課 : 拠点施設推進室 : 中心市街地拠点施設整備事業 : 庁舎のあゆみ)「「庁舎のあゆみ」(旧宮古市)

*2:宮古市HP(宮古市の組織一覧 : 復興推進課 : 拠点施設推進室 : 中心市街地拠点施設整備事業 宮古市庁舎跡地整備事業基本計画について)「宮古市庁舎跡地整備事業基本計画」11頁

*3:松井望「行政財産使用の選択 〜目的外使用の許可制度と貸付制度」小島卓弥編著『ここまでできる実践公共ファシリティマネジメント』(学陽書房,2014年)261頁

ここまでできる 実践 公共ファシリティマネジメント

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