都副知事に元ヤフー社長宮坂氏 情報通信の戦略担当(東京新聞2019年9月5日) 

 東京都の小池百合子知事は、副知事に元ヤフー社長で都参与の宮坂学氏(51)を起用する方針を固めた。小池知事が力を入れるICT(情報通信技術)戦略を担当する見通し。

 宮坂氏は一九九七年にヤフーに入社し、二〇一二年に代表取締役社長に就任。ソフトバンク取締役なども歴任した。今年六月にヤフー会長を退任し、七月一日付で、専門的な観点から知事に助言をする都参与に就任した。

 小池知事は四〇年代に目指す東京の姿として、デジタル先進都市の実現を掲げており、宮坂氏の実績や知見を評価したとみられる。宮坂氏はこれまで都の関係会議に出席し、八月末に公表した高速大容量の第五世代(5G)移動通信システムの整備を促進する都の基本戦略も中心となってまとめた。

 民間出身の副知事は、石原慎太郎元知事が〇七年に登用し、後に知事になった作家の猪瀬直樹氏以来となる。都は副知事を最多で四人置ける。現職三人は都職員出身で、四人体制は一七年十月以来。小池知事は開会中の都議会定例会に人事案を提案する方針で、都議会も選任に同意する見通し。 (石原真樹、岡本太)

本記事では,東京都における副知事候補者の都議会への提出方針を紹介.

同都では,現在,「Society5.0 社会実装モデルの検討に関すること」を「委嘱」されている「参与」*1職の同氏を,本記事によると「令和元年第3回定例会」*2へ同都副知事候補者として提出する方針の模様.

「副首長二元的信任制」*3に基づく選任手続の状況は,要観察.

*1: 東京都HP(都政情報 :都政 : 組織情報 : 東京都の組織・各局のページ政策企画局その他の情報 東京都参与について)「東京都参与一覧」(令和元年7月1日現在)

*2:東京都HP(東京都議会

*3:金井利之『自治体議会の取扱説明書 住民の代表として議会に向き合うために』(第一法規,2019年),71頁

自治体議会の取扱説明書―住民の代表として議会に向き合うために―