レジ袋禁止、来年8月施行 京都・亀岡市が条例素案 罰則も(京都新聞2019年10月1日) 

 京都府亀岡市は30日、全国初の「プラスチック製レジ袋提供禁止条例」(仮称)の素案を公表した。スーパーや商店などの事業者にプラ製袋の配布を全面禁止する内容で、違反者には事業者名を公表する「罰則」も盛り込んだ。来年3月市議会に提案し、施行日は8月1日を予定している。

 素案では、販売された商品を運搬する袋を「レジ袋」と定義。プラ製袋の提供は有償であっても禁じ、土と水に溶ける生分解性プラや紙などは有償で配布を認める。商品として市販されているプラ製袋は規制しない。

 禁止対象は「市内で事業を行う法人、団体、個人」で、露天商などの屋台も含む。プラ製袋を提供したり、禁止対象外の袋でも無償で提供したりした場合は、立ち入り調査を行い、是正措置を勧告する。従わない業者に対して、店舗名を公表する。買い物をする市民に罰則はないが、プラ製レジ袋提供禁止に協力する努力義務を定めた。

 市は来年3月市議会に条例案を提案し、周知期間を経て、8月施行を目指す。

 13日告示の市長選では、制定を目指す現職桂川孝裕氏と、罰則付きの規制に反対する新人福井紀代子氏が立候補する意向を示している。市民の間でも賛否を含めて多様な意見が出ており、争点の柱の一つとなる見通し。

本記事では,亀岡市におけるレジ袋規制の取組を紹介.

同市では,2018年12月13日に『かめおかプラスチックごみゼロ宣言』を行い,同「市内の店舗でのプラスチック製レジ袋有料化を皮切りにプラ スチック製レジ袋禁止に踏み切り,エコバック持参率100% を 目指す取組みを進めます」*1を目標と定めている.本記事によると,「プラスチック製レジ袋提供禁止条例」(仮称)」の「素案」が公表された模様.

同素案の公表による「先行する側」*2である同市の今後の審議状況は,要経過観察.

*1:亀岡市HP(くらし・環境自然環境かめおかプラスチックごみゼロ宣言について)「かめおかプラスチックごみゼロ宣言

*2:曽我謙悟『日本の地方政府 1700自治体の実態と課題』(中央公論新社,2019年)183頁

日本の地方政府-1700自治体の実態と課題 (中公新書 2537)

日本の地方政府-1700自治体の実態と課題 (中公新書 2537)