富山市、職員を増員へ 専門人材確保へ計画見直し (日本経済新聞2019年12月2日) 

 富山市は2日、2020年度までの5カ年で2%減らすとしていた職員数の計画を見直し、1.2%の増加とすると発表した。54人減らす予定だったが一転、33人の増加になる。職員の働き方改革に加えて、専門性の高い業務が増えており、増員が必要と判断した。

  森雅志市長が同日の定例記者会見で明らかにした。「虐待やデータサイエンスといった専門的な知識が必要な仕事が増えている。多様な仕事に対応できる人員体制が必要だ」と述べた。20年4月には気象予報士を採用するという。

 16~20年度の5カ年計画の基準となる15年度の職員数は2745人だった。従来の計画では2691人に減らす予定だったが、2778人と一転増加する計画にした。

富山市によると、06~18年度までの12年間で正規・非正規をあわせた総人件費を約65億円削減した。森市長は「財政面の行政改革を進めるために人員を減らしてきたが、大きなヒューマンエラーが起きる前に対策が必要だ」と発言。職員数の削減を進める他の自治体に対しても今回の見直しが「刺激になればいい」と述べた。

 本記事では,富山市における定員管理の取組を紹介.

同市では,2016年3月に策定した『第3期富山市行政改革実施計画 (平成28年度~平成32年度)』にて,2015 年「 4 月1日の一般行政職の職員数」「2,745人」の「2.0%以上」にあたる「54人削減」し,2021年「3月31日 職員数」を 「2,691人以下」*1とすることを計画.

本記事によると,「職員の働き方改革に加えて,専門性の高い業務が増え」たことから「増員が必要と判断」し,「1.2%の増加」の「2778人」する方針と改めた模様.

「必要」から「軌道修正を図る」*2 同取組.採用状況は要観察.

 

*1:富山市HP(まちづくり・市政: 政策 :行財政改革)『第3期富山市行政改革実施計画 (平成28年度~平成32年度)』(平成28年3月 富山市)13頁

*2:大森彌・大杉覚『これからの地方自治の教科書』(第一法規,2019年)177頁 

これからの地方自治の教科書

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