東京・練馬区、児童虐待対応 都と共同で拠点設置 (日本経済新聞2020年1月23日) 

 東京都練馬区は2020年度、深刻化する児童虐待への対応を強化するため、都の児童相談所(児相)との共同拠点を設ける。区の子育て支援拠点に週1回程度、都児相の職員が常駐し、相談対応などで区を支援する。23区の一部の区が4月から区独自の児相を開設する一方、練馬区は既存の仕組みを強化して虐待事案への迅速な対応を目指す。

  練馬区の20年度予算案に設置経費5800万円を計上した。子育て支援拠点である「子ども家庭支援センター」の中に7月、都と区共同のモデル事業として「練馬区虐待対応拠点」を開く。都職員が虐待に関する相談に加えて、調査や援助、広域調整などに当たる。

 現在、都内の児相は都が所管している。前川燿男区長は児童相談所の運営について「広域的、専門的対応は特別区では担えない」として、区独自の児相開設には否定的だ。区の業務であるセンターを充実させ、都との連携を強化する。センターには約60人の職員を配置しているが、20年度は8人増やす。

 練馬区での18年の虐待や養育困難に関する相談件数は4770件だった。14年に比べて7割超増加している。

本記事では,練馬区における児童虐待防止の取組方針を紹介.

同区では,「子育ての悩みなどについて」の「相談に応じ」る「子ども家庭支援センター」*1に,本記事によると「週1回程度」「都児相の職員が常駐し」「相談対応などで区を支援」する「都の児童相談所(児相)との共同拠点」する方針が示された模様.

児童相談所と,市区町村の相談窓口の連携強化」*2となる同取組.支援内容は要確認.

 

 

*1:練馬区HP(子育て・教育子育て相談)「子どもを虐待から守るために

*2:山脇由貴子『告発 児童相談所が子供を殺す』(文藝春秋,2016年)113頁

告発 児童相談所が子供を殺す (文春新書)

告発 児童相談所が子供を殺す (文春新書)