北海道函館市の宿泊税、1人1泊200円想定(日本経済新聞2020年2月3日) 

 北海道函館市は3日、導入をめざす宿泊税の概要をまとめた。1人1泊200円の定額制とし、北海道が宿泊税を導入した場合は150円への引き下げを想定する。函館市が従来課してきた入湯税は1人1日150円から70円に軽減する。市議会へ宿泊税条例を提案して可決されれば、総務大臣との協議や周知を経て、2021年10月からの実施を予定する。税収は、旅行者に人気が高い地区の街並みの整備や誘客など観光分野に使う。

 民泊利用者や函館市民も対象。5年をめどに検証するなど必要に応じて見直す。

本記事では,函館市における宿泊税の取組を紹介.

にて記録した同市による同税の検討方針.同市が設置した「函館市観光振興財源検討委員会」では同年「12月26日」に『観光の振興に関する施策を実施するための財源の在り方-提言-』*1を同市長に提出.同提言では「現行施策に加えてさらなる観光振興施策の展開に必要となる自主財源の確保が必要」*2との認識を示し,「

宿泊行為に課税する「宿泊税」 が望ましい」*3と提案をしている.本記事によると,「1人1泊200円の定額制」として,同市が位置する同「道が宿泊税を導入した場合は150円への引き下げを想定」する方針が示された模様.

法定外目的税*4の同税.同市と同道間での調整状況は,要観察.

*1:函館市HP(組織税務室市民税担当)『観光の振興に関する施策を実施するための財源の在り方-提言-』(令和元年12月26日,函館市観光振興財源検討委員会)

*2:前掲注1・函館市観光の振興に関する施策を実施するための財源の在り方-提言-)8頁

*3:前掲注1・函館市観光の振興に関する施策を実施するための財源の在り方-提言-)9頁

*4:沼尾波子・池上岳彦・木村佳弘・高端正幸『地方財政を学ぶ』(有斐閣、2017年)118頁

地方財政を学ぶ (有斐閣ブックス)

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