ふるさと納税でアビガン支援、迅速検出法開発も 県が募る(神奈川新聞2020年3月9日)

 県は9日、新型コロナウイルス感染症対策にふるさと納税を活用する新たなプロジェクトを発表した。仲介サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンク(東京都)と連携し、9日から31日まで目標額1千万円の寄付を目指す。同社によると、ふるさと納税を活用した新型肺炎対策で返礼品を伴わない取り組みは初めて。
 寄付金を活用するのは、▽富士フイルムの治療薬「アビガン」の治験・臨床研究の支援▽県衛生研究所と理化学研究所によるウイルス迅速検出法開発▽LINEを活用した個人への情報提供・サポート―といった対策で、改良や実証研究をさらに進めていく。返礼品はなく、トラストバンクは災害支援の事例と同様、自治体からの収益は得ずにシステムを無償提供する。
 県庁で会見した同社の川村憲一社長は「先進的な県の取り組みを支援したいと提案した。国民に不安が広がる中、共感を募る形で助け合うことになる」と説明。黒岩祐治知事は「県費でやるべき面ではあるが、波及効果を考え、ありがたい申し出を受けることにした」と述べた。

本記事では,神奈川県における感染症対策の取組を紹介.

同県では,「感染症対策のため」「新たな検出法の開発・研究など」「最先端テクノロジーを活用し」「先導的に取り組んでい」るところ,「ウイルスの迅速検出法の改良や」「関係機関と連携した実証研究等」の「本施策推進に活用する資金として寄付」*1の募集を開始.「期間」は「2020 年3月9日」から同年「3月31日」までの「23 日間」, 「募集額」は「1千万円」*2となる.「 原則自治体からのお礼の品は」*3設けられていない.

「寄附」*4による同取組.募集状況は要観察.

*1:神奈川県HP(神奈川県記者発表資料記者発表資料 県政記者クラブ2019年度の一覧新型コロナウイルス対策で最先端テクノロジーを活用した施策推進のため、ふるさと納税寄付受付を開始しました!)「神奈川県とトラストバンク、新型コロナウイルス感染症対策のため、ふるさと納税寄付受け付けを開始〜 地域の課題とその解決策を公開し、プロジェクトへの共感を得てクラウドファンディング型で寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング®」を活用 〜

*2:前掲注1・神奈川県(神奈川県とトラストバンク、新型コロナウイルス感染症対策のため、ふるさと納税寄付受け付けを開始〜 地域の課題とその解決策を公開し、プロジェクトへの共感を得てクラウドファンディング型で寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング®」を活用 〜 )2頁

*3:前掲注1・神奈川県(神奈川県とトラストバンク、新型コロナウイルス感染症対策のため、ふるさと納税寄付受け付けを開始〜 地域の課題とその解決策を公開し、プロジェクトへの共感を得てクラウドファンディング型で寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング®」を活用 〜 )1頁

*4:金井利之「新地方自治のミ・ラ・イ 第84回納税・寄附・売買とふるさと納税のミライ」『ガバナンス』No.227,2020年3月号,96頁

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