<新型コロナ>弁当宅配 取り次ぎます 来月から三鷹市(東京新聞2020年6月14日)
三鷹市は七月下旬から、第三セクター「まちづくり三鷹」を活用して市内飲食店の弁当やテークアウトメニューを自転車などで消費者に届ける宅配サービスを始める。コロナ禍で売り上げ減少に苦しむ市内の飲食店やバイト収入減少に悩む大学生の就労支援が狙い。都内の各自治体が食事券の配布などさまざまな飲食店支援の取り組みを始めているが、小規模ながらも宅配網の整備まで手掛けるのは珍しい。(花井勝規)
弁当宅配サービスの大まかな流れは、消費者から電話で注文を受けたまちづくり三鷹が飲食店に発注。自転車やバイクで配達スタッフが店で出来上がった弁当を受け取り、消費者の元へ届ける。消費者は配達スタッフに商品代を支払う。配達料は無料とし、先行するウーバーイーツなど民間業者と差別化を図る。七月上旬に始める試行期間中、参加する店舗は上連雀・下連雀地域の十店程度。下旬からの本格実施以降はエリアを広げ、数も三十店程度に増やす。メニューは当面、各店自慢の三点に絞る。参加店舗やメニューの情報はまちづくり三鷹のホームページに掲載する予定。配達スタッフはまちづくり三鷹の社員二人のほか、アルバイト大学生約二十人が担う。当初、消費者からの注文は各店舗で受けることを想定していたが、店側から「書き入れ時の時間帯に電話を受けられない」「一件一件、配達依頼の電話をするのは手間がかかる」などの意見が出て、まちづくり三鷹に窓口を一本化することにした。宅配サービスを普及させるため、市は七十七歳以上のお年寄り一万二千人に三千円の利用券配布を計画している。関連費は約七千八百万円。また、テークアウトメニューに取り組む店を広く市民に知ってもらうため、六十店舗の情報を載せたパンフレット「三鷹弁当マップ」を五月末に全戸配布した。河村孝市長は新たな宅配サービスについて「まずは試行でスタートするが、飲食店と消費者をつなぐ恒常的な基盤を目指したい」と話している。
本記事では,三鷹市における宅配サービスの取組を紹介.
同市では,「収益が減少し」「経営状況の悪化に直面している事業者支援の一環として」,同社と「連携し」「市内飲食店の宅配事業を実施」*1する方針を提示.「令和2年度」「補正予算」では,「宅配サービス支援委託料」が「34,480」千円,「宅配テイクアウト導入等補助金」が「3,000」*2千円が計上されている.
「行政の守備範囲の変転の決定」*3による同取組.利用状況は要確認.