26日から都構想説明会 大阪市、オンライン併用で実施 (日本経済新聞2020年9月20日)
大阪市を廃止して特別区を設置する「大阪都構想」について、大阪市の住民説明会が26日から始まる。新型コロナウイルス対策のため、計8回の説明会は事前予約制とし定員も抑制。市は「オンライン説明会」を別途開くなどして、制度の周知に努める。市職員は19日からの4連休中も出勤し、参加申し込みの受け付け作業などに追われた。
住民説明会は9月26日、27日、10月3日、4日の計4日間あり、各日2回ずつで計8回実施する。定員を会場の席数の半分程度に絞り、各回で300~500人とする。定員を絞る一方、動画投稿サイト「ユーチューブ」によるライブ配信を実施し、各区役所には視聴会場を設ける。録画映像もユーチューブで閲覧できるようにする。
説明会には松井一郎市長や吉村洋文大阪府知事が出席し、都構想の狙いや必要性を説明するという。質疑応答も行われる。
2015年の前回の住民投票では説明会を計39回実施し、延べ3万人超が参加した。先着順としたために開場待ちの行列ができたり、立ち見や入りきれない市民が出たりしたことを教訓に、今回は事前予約制とした。
9月26日、27日の説明会の参加申し込みは18日に締め切られた。市は開催の2~3日前までに参加票を郵送する。定員を上回る申し込みがあった場合は抽選になる。
このほか9月30日、10月7日、10日には「オンライン説明会」も開く。オンライン会議システム「Zoom」で実施し、参加するには事前申し込みが必要。定員は各回で300人程度で、質疑応答も行われる。ユーチューブでも視聴は可能だ。
また、市はケーブルテレビでも都構想を説明する番組を放送。9月21日に放送を開始し、住民投票の告示前日、10月11日まで流す予定という。
同市と同府では、「特別区設置協定書」の「理解を深め」る目的から,住民を「対象」とした「住民説明会」を2020年「9月26日」,同月「27日」,「10月3日」,同月「4日」に「開催」*1.同会は,同年「9月30日」,「10月7日」,「10月10日」に「YouTube及び双方向コミュニケーションツール」を「利用し」,「オンライン」でも「開催」*2.
「「特別区」設置構想の実現に向けた」*3同取組.参加状況は,要観察.
*1:大阪市HP(市政:方針・条例:主要な計画、指針・施策:総合的な計画、指針・施策:大都市制度:お知らせ)「特別区設置協定書の住民説明会等について」
*2:前掲注1・大阪市(特別区設置協定書の住民説明会等について)
*3:礒崎初仁,金井利之,伊藤正次『ホーンブック地方自治[新版]』(北樹出版,2020年),52頁