AIが窓口手続き案内 全国初、前橋市役所で実証実験 (東京新聞2020年10月28日)

 前橋市は5日から、新型コロナウイルスの感染防止策として、市役所1階のマイナンバーカード総合支援窓口で来庁者を案内する「自立型対話AI」の実証実験を始める。市によると、AI(人工知能)を行政の窓口案内に活用するのは全国初。混雑を緩和して申請者の待ち時間を短縮し、業務の効率化で職員の負担軽減も図るのが狙い。(市川勘太郎

 AIのシステムは高崎健康福祉大医療情報学科の中村賢治講師(知能情報処理)が開発を手掛ける。窓口に設置するモニターに来庁者が話し掛けると、画面に映る女性キャラクターが目的を尋ねる。年齢やカード、身分証の有無を聞き、返答に応じて他の窓口に誘導したり、必要書類の記入を促したりする。
 窓口はカードの申請や、カードを使ってタクシー料金の支援を受ける「マイタク」の登録などのために設置。しかし、先月にカードを持つ人へポイントを付与する事業が始まった影響もあり、待ち時間が約一時間になることもある。
 窓口で来庁者の目的を聞いて必要書類を書いてもらうなど対応時間も長くなり、AIの案内で待ち時間を利用して必要書類を書けるなどの利点が見込める。
 五日〜二十二日、質問を収集して把握する期間として職員らが遠隔で応対する。二十三日〜十一月十三日はAIを利用せず、収集期間で集めた質問や話し方などを分析。同十六日からAIが自立して案内する本格運用を目指す。表示方式はモニター以外にタブレットなども検討する。
 中村講師は「市民にはさまざまな話し方があり、前橋独自のAIとの距離感や話し掛け方があると思う。前橋市民にうまく対応できるシステムを作りたい」と意気込んでいる。

本記事では,前橋市における行政手続の取組を紹介.

同市では,「市役所窓口は混雑時に多くの待ち時間を要することがあ」り「窓口の混雑を緩和させることを目的」に,同「市役所1階」の「マイナンバーカード総合支援窓口」で「自立型対話AIを案内役 として配置する試み」を,2020年「11月16日」*1から開始.

「窓口のカウンターにおける人間の作業」*2を介さない同取組.対応時間の変化は要確認.