オンラインで議会出席、実際の利用は全国初 大阪府議会(朝日新聞2020年12月9日)

 大阪府議会で26日、府議の一人が健康福祉委員会にオンラインで出席した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、これまでに7都府県の議会でオンラインで出ることが可能になっているが、実際に利用したのは今回の大阪が初めてだという。
 オンライン出席したのは、新型コロナ感染者の濃厚接触者になり、外出を自粛している大阪維新の会の前田将臣(のぶみ)府議。大型モニター越しに参加し、府幹部とやりとりをした。前田府議は「民間の場合、リモートで対応できない職場もある」と述べ、外出自粛期間のあり方を議論することを求めた。
 府議会は今年5月、常任委員会にオンライン出席できるように条例を改正した。感染症の流行や災害時だけではなく、育児や介護により出席が難しい場合も認めているが、本会議は対象外となっている。(増田勇介)

本記事では、大阪府における議会のオンライン開催の取組を紹介。

感染症のまん延防止」をはじめとする「参集が困難となるケースを広く対象」に「地震や台風などの大規模な災害等の発生時」、「委員が育児、介護等のやむを得ない事由により委員会室への参集が困難である場合」も含めて「オンラインを活用した委員会を開会できるよう」*1条例を改正した同府議会。本記事によると同府議の「一人が健康福祉委員会にオンラインで出席」された模様。

個々の議員の「多様な特性」*2にも応じる同取組。今後の活用状況は要確認。

*1:大阪府HP(大阪府議会ホーム )「 大阪府議会だよりNo.196

*2:金井利之『自治体議会の取扱説明書 住民の代表として議会に向き合うために』(第一法規、2019年)、234頁

自治体議会の取扱説明書―住民の代表として議会に向き合うために―