高齢者・同居家族などのPCR検査費補助、東京・千代田区へ(日本経済新聞2021年2月15日) 

 

東京都千代田区は15日、区内の高齢者や同居する家族を対象にPCR検査費用の補助を4月にも始めると発表した。補助額は1回2万円までで、基礎疾患がある人とその同居家族、濃厚接触者と同居する家族も対象とする。樋口高顕区長は「手を緩めることなく新型コロナウイルス感染拡大防止を図る」とした。

同日公表した2021年度予算案と、同時に編成した補正予算案に盛り込んだ。検査費用補助は医師が関与する検査に限定し、1人月1回を限度に3回まで受けられるようにする。8500人への補助を想定している。予算の成立後、準備ができ次第実施する。

新型コロナのワクチン接種の予約受け付けについては、設置予定のコールセンターに問い合わせが殺到する可能性があることから「新たな対応方法を検討する」とした。

両予算案は2月下旬に始まる区議会で審議する。選挙戦で都民ファーストの会の推薦を受け、8日に区長に就任した樋口氏にとって自民党過半数を占める区議会との調整が焦点になる。前区長の石川雅己氏は区議会と対立し区政の混乱を招いた。樋口氏は「行政の支援をきめ細やかにスピーディーに届けるには区議会のご理解ご協力が必要。丁寧に説明し、また建設的な議論を深めていきたい」とした。

本記事では、千代田区における感染拡大防止の取組を紹介。

2021年「2月24日」に開催される「第1回千代田区議会定例会」*1にて、本記事によると同「区内の高齢者や同居する家族を対象」とした「PCR検査費用の補助」に関する「補正予算案」が提出される模様。

同案の「審議過程」*2は要観察。

 

*1:千代田区HP(区議会 :区議会について :区議会日程 )「令和3年2月

*2:金井利之『自治体議会の取扱説明書 住民の代表として議会に向き合うために』(第一法規、2019年)、171頁

自治体議会の取扱説明書―住民の代表として議会に向き合うために―