沿線の地域活性化 さらに進める 墨田区と東武鉄道が協定(東京新聞2021年4月11日) 

 65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が12日、始まり、都内でも世田谷区などで高齢者にワクチンが打たれた。接種は原則3週間の間隔で2回行われる。国からそれぞれの区にワクチンが届く時期はさまざまだが、1箱が975回分(487人分)、2箱が1950回分(975人分)。各区に取り組み状況を聞いた。(山下葉月、中村真暁、井上靖史、宮本隆康、西川正志、加藤健太、砂上麻子、長竹祐子)

【世田谷】12日、特別養護老人ホームの入所者から接種が始まった。これ以外の高齢者への接種は5月中旬から予定している。区から送付される接種券をもとに予約し、区民センターや病院などで集団接種が実施される。ワクチンは既に2箱が届いており、今月26日の週に、さらに1箱届く予定。
 【江戸川】12日の週にワクチン2箱が国から届く予定になっており、まずは高齢者施設の入所者に先行して接種する。そのほかの高齢者には5月15日から17カ所で集団接種を始める。かかりつけ医などで個別接種を希望する人には接種券が手元に届き次第、医療機関に各自で問い合わせて予約してもらう。接種券は4月21日に発送する。
 【足立】今月中旬から、高齢者施設の入所者から接種を開始。これ以外の高齢者に対しては、26日から接種券を発送。5月6日から専用のサイトと電話で予約を受け付け、同15日から接種を始める。
 【北】今月中旬に2箱のワクチンが供給されることが決まり、65歳以上の高齢者施設入居者を対象に先行接種する。これ以外の65歳以上の高齢者については今月中旬から接種券を発送し、同下旬から接種開始を予定している。区内3カ所の医療機関にワクチン接種センターを設置するほか、約100カ所の診療所などで個別接種する予定。
 【墨田】国からワクチン2箱確保し、19日から高齢者施設入所者の接種が始まる。集団接種と個別接種は、5月1日から65歳以上の高齢者の受け付けを開始。集団接種は10日から区内4施設の会場で始まる。基礎疾患のある人には6月21日から、60~64歳の人は同28日から、一般は7月5日から集団接種が受けられる。また、接種率が低い場合は、それぞれの接種開始スケジュールが早まる可能性もある。
 【杉並】12日の週にワクチン2箱が届き、19日の週から特別養護老人ホーム南陽園」の入居者、職員などへの接種を始める。5月中旬から65歳以上の高齢者への接種も始める予定。
 【板橋】12日の週にワクチン2箱が届く予定で、その翌週から特別養護老人ホームなどで接種を始める。これ以外の高齢者への接種は、5月中旬以降となる見込み。
 【練馬】12日の週にワクチン2箱が届く予定。19日の週から、定員が多く、接種態勢の整った特別養護老人ホームの入所者から接種を始める。
 【大田】19日の週から高齢者施設で接種を始める。日程を施設と調整している。12日の週にワクチン2箱が届く予定。施設に入所していない高齢者は、区内9会場で集団接種を行う。5月下旬のスタートを見込んでいる。十分な量が供給されれば、かかりつけの診療所などで個別接種も実施する。
 【江東】19日の週にワクチン2箱が届く予定。26日から、15ある特別養護老人ホームに配り、各ホームの医師が接種を行う。対象は約1400人。3週間後の2回目の接種は次に届く分で賄う。
 【品川】19日の週にワクチン2箱が届くという。26日の週から、高齢者施設の巡回接種を始める。その他の高齢者の接種は5月以降を見込む。集団接種の会場は区内9カ所で、公共施設や医療機関のほか、駐車場を備える大井競馬場の屋内観覧席の一部でも実施する。
 【豊島】26日の週に、ワクチン1箱が届き次第、高齢者施設で接種を始める。担当者は「26日の週のいつ届くかが示されておらず、届く時期によっては今月中の接種が難しくなる。他自治体の動きも注視している」と話す。
 【中野】19日の週にワクチン2箱、26日の週に1箱が届く予定で、28日から75歳以上に接種を始める。供給量が確保できた場合、5月中旬以降に65歳以上、6月下旬以降に基礎疾患のある人と高齢者施設の職員などに順次、接種する。
 【新宿】19日の週にワクチン2箱が届く予定。今月下旬から特別養護老人ホームなどを巡回して入所者に接種する。それ以外の高齢者は、75歳以上が5月17日から、65~74歳が6月初旬から地域センターなどで集団接種を始める。
 【千代田】26日の週に1箱が届く。医師が各高齢者施設を巡回して入所者に接種するのは5月6日以降を予定している。対象は約350人。
 【中央】26日の週に1箱が届き次第、接種を始める。高齢者施設に入所する約500人を優先する。
 【目黒】26日の週に、国からワクチン1箱が届く。5月6日から75歳以上に接種を始める予定。区庁舎や病院など計13カ所で集団接種や個別接種を行う。高齢者施設の入所者への接種は、ワクチンが安定供給される5月中旬以降の見通し。
 【渋谷】26日の週に、ワクチン1箱が届く。5月上旬から高齢者施設の入所者を対象に接種を始める。集団接種会場は区民会館など区内5カ所を予定。
 【葛飾】26日の週までにワクチン3箱が国から届く予定になっており、特別養護老人ホームの入所者から先行して接種する。高齢者施設に入所していないお年寄りは①75歳以上②65~74歳の順で、5月中旬~下旬に接種を始める。かかりつけ医などで行う個別接種が中心となる。「健康プラザかつしか」など7カ所での集団接種も併用する。
 【台東】26日の週にワクチン1箱が国から届く予定になっており、老人保健施設千束を皮切りに、高齢者施設の入所者に先行して接種する。そのほかの高齢者には5月中旬から病院で個別接種を始める。その後、谷中区民館など3カ所で集団接種を実施する。65歳以上の区民を対象に、接種券を4月23日に発送する。
 【港】5月上旬に高齢者施設から接種を始める予定。具体的な日程などは調整中で、4月中に決める。ワクチンは26日の週に1箱が届く。施設に入所していない高齢者への集団接種は、国からまとまった量が届けば始める。
 【荒川】5月10日に重症化リスクの高い高齢者施設の入所者から接種を始める。そのほかの高齢者については、同12日から75歳以上に接種券を郵送し、17日から予約を開始。24日から集団接種を始める。65歳以上75歳未満は、5月26日から接種券の郵送と予約を始める。
 【文京】5月以降の開始に向けて調整中。ワクチンは限られた数量のため、クラスター発生リスクの軽減を最優先に考えて、高齢者施設入所者からの接種を検討している。それ以外の65歳以上の高齢者は順次、区内8カ所で集団接種となる。国からの情報では、4月最終週に1箱供給される予定となっている。

本記事では、世田谷区における感染拡大防止の取組を紹介。

同区では「区施設」による「集団接種」、「病院等」による「個別接種」を「実施」する方針のもと、2021年「4月8日」に「新型コロナワクチン2箱」「975人分」が同区に「配送され」たことを受けて、同「ワクチンを活用して」、同年同月「12日の週から」「高齢者施設入所者への接種」*1を開始。

「特定の区分に特定の取扱」*2により実施される同取組。他の区分への状況時期は、要観察。

*1:世田谷区HP(目次から探す福祉・健康健康・保健・衛生新型コロナワクチン接種について)「区の方針

*2:金井利之『行政学概説』(一般財団法人 放送大学教育振興会,2020年)92頁

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