神奈川県、キャンセルのワクチンをLINEで配分 全国初(日本経済新聞2021年6月1日)

 神奈川県は1日、新型コロナウイルスの余剰ワクチンを対話アプリ「LINE」でマッチングするシステムを導入すると発表した。当日キャンセルなどの余剰分をLINEに登録し、キャンセル待ちの希望者に割り当てる。県によるとシステムの運用は全国初で、廃棄ワクチンの削減につなげる。

7日から一部地域の集団接種会場で試験的に導入し、運用面の課題などを検証して地域や場所を拡大する。ワクチンが余った場合、県内の各医療機関や集団接種会場を運営する市町村が余剰枠をLINEに登録すると、キャンセル待ちの接種希望者に通知され、先着順で予約を受け付けるという。

サービスの対象はキャンセル待ちを希望する未接種の県民のうち接種券が届いた人。県のLINE公式アカウントを通じた事前登録が必要となる。黒岩祐治知事は「こうしたツールの提供で貴重なワクチンの廃棄を減らし、県民に少しでも早く接種していただくことを期待する」と強調した。

本記事では、神奈川県における感染拡大防止の取組を紹介。

「2021年5月26日」に開催された「定例会見」では「ワクチンの当日キャンセル分の対応についてもご意見いただきながら」「キャンセル枠を有効活用する仕組みを検討」*1中であることを示していた同県。本記事によると「マッチングするシステムを導入」する方針の模様。

同方式による「配分」*2状況は要確認。

 

*1:神奈川県HP(電子県庁・県政運営・県勢 : 県政情報 :  県全体の広報 : 記者会見 )「 定例会見(2021年5月26日)結果概要

*2:金井利之『コロナ対策禍の国と自治体 災害行政の迷走と閉塞』(筑摩書房、2021年)142頁