東京都豊島区、職員や区議に職域接種へ (日本経済新聞2021年6月15日)

 東京都豊島区は15日、区職員や区議らを対象に新型コロナウイルスワクチンの職域接種を7月から実施すると発表した。会場は池袋保健所内の歯科診療所と豊島区医師会館で、平日夜間に接種する。米モデルナ製ワクチンを使用するため、住民接種への影響はないという。今週中にも厚生労働省に申請する。

対象となる区職員には会計年度任用職員や派遣職員、社会福祉協議会などの外郭団体職員なども含み最大4000人を見込む。区内に在住していなくても接種対象とする。7月上旬から接種を始め、9月中の完了を見込む。窓口で区民に接する職員から優先して打っていく考えだ。

同日会見した斉藤雅人副区長は「住民より優先していいのかという世論もあると思うが、住民接種に全く影響なく別枠をつくるので理解してもらえる」と述べた。

豊島区は医師会や薬剤師会と連携し、クリニックでの個別接種を主体として接種計画を組み立てている。15日午前9時時点で1回目の接種を終えた高齢者の割合は58.2%と全国(14日時点で35.3%)を大きく上回っている。

本記事では、豊島区における感染拡大防止の取組を紹介。

同区では、2021年6月27日より、「歯科医師主導による集団接種を実施」*1。また、同年「7月」より「会計年度任用職員・派遣職員等を含む」 「職種を問わ」ない」「区職員」、「区議会議員」、「外郭団体職員」を対象とした「職域接種」を「実施」し、これにより「 住民接種(個別・集団・巡回)への影響はな」*2いように接種を進めようとされている。

「投網型鎮静」*3に向けた接種状況は要確認。

*1:豊島区HP( 区政情報 : ようこそ区長室へ :区長記者会見 : [区長記者会見]令和3年)「「豊島方式」による 誰一人取り残さない大作戦」7頁

*2:前掲注1・豊島区(「豊島方式」による 誰一人取り残さない大作戦

*3:金井利之『コロナ対策禍の国と自治体 災害行政の迷走と閉塞』(筑摩書房、2021年)120頁