東京都の21年度末の貯金、2837億円に上方修正(日本経済新聞2021年6月16日)

 東京都は16日、都の貯金に当たる財政調整基金の2021年度末の残高は2837億円になる見通しだと発表した。5月下旬の補正予算の編成後は、残高見通しを21億円としていた。中小企業が対象の制度融資の預託金の一部が使われずに戻ってくるなどの要因で上方修正する。ただ、19年度末までの水準に比べ大きく減る見通しに変化はない。

 都は20年度の一般会計決算見込みをまとめる中で財政調整基金の残高見通しを修正した。20年度の都税収入が19年度決算と比べて5%減の5兆3498億円と新型コロナウイルス感染拡大による企業収益の悪化などで9年ぶりに減るものの、想定より減少額が小さかったことも財政調整基金の上方修正につながった。

 都は20年度末の財政調整基金の残高見通しも見直した。従来は2511億円としていたが、5327億円の見込みに改めた。

 都は4月25日から始まった3度目の緊急事態宣言で大型商業施設への休業要請などに対し財政調整基金を取り崩して対応してきた。一時的に残高見通しが21億円まで減ったが、今回の修正で当面の新型コロナ対策費を確保した。

本記事では、東京都における決算の取組を紹介。

同都の2020年度の「一般会計決算」の「見込み」では「歳入」が「86,886」「億円」と前年度からは「13.3」%の増、「歳出」は「84,870」「億円」で「14.0」%の増、そして、「翌年度へ繰り越すべき財源」が「2,016」「億円」となり、「実質収支は均衡」*1する。また、本記事で紹介されている2021「年度末財政調整基金残高」が「2,837億円」*2と見込まれている。

「決算による評価」*3の結果は、要観察。