中途採用の条件大幅緩和 神奈川県、職歴問わず31~59歳(神奈川新聞2021年7月7日) 

 県職員の中途採用試験(一般事務)を巡り、県は特定の職歴経験といった受験資格をなくし、31歳から59歳であれば誰でも受験可能な仕組みを新たに導入した。県によると、全国の都道府県では初めての取り組みで、県担当者は「多種多様な人材確保につなげたい」と期待している。
 一般事務の中途採用試験について県はこれまで、国際活動や情報通信技術(ICT)などで一定の経験があることを応募の条件としていたが、来年4月採用の試験からこれらの条件を撤廃することを決めた。
 県は「社会が急速に変化し、価値観も多様化する中で、さまざまな行政課題に県民目線に立った積極的かつ迅速な解決が求められる」とし、受験資格を大幅に緩和することで多様な経験やスキルを持った人材を確保する考えだ。
 来年4月採用の試験の募集は今月2日から始め、16日まで受け付けている。15人程度を採用予定で、小論文や個別面接の試験を行う。詳細は県ホームページに掲載している。(佐々木 航哉)

本記事では、神奈川県における職員採用の取組を紹介。

同県では、いゆゆる「中途採用試験」において「職務経験・社会活動経験やスキル、資格等を生か」す目的から、「行政」職の「15人程度」の「対象」を「31歳から59歳」として*1として募集を開始。「第1次試験」は「経験小論文試験」として「職務・社会活動等の経験に関する小論文」を「2題」、「第2次試験」は「人物試験」として「個別面接」となり、その際「職務・社会活動経験、スキル・資格等」を「自己アピール」*2することとなる。

「採用年齢の上限」「引き上げ」*3の同取組。応募状況は、要観察。

*1:神奈川県HP(電子県庁・県政運営・県勢 : 職員採用・給与等の状況 :  県の職員採用 : 神奈川県職員採用ホームページ : 中途採用試験)「令和3年度(2021年度) 神奈川県職員採用試験のお知らせ(中途採用試験(通称「キャリアフリー採用

*2:前掲注1・神奈川県(令和3年度(2021年度) 神奈川県職員採用試験のお知らせ(中途採用試験(通称「キャリアフリー採用

*3:出雲明子「都市自治体職員の確保と人材育成」公益財団法人日本都市センター編『人口減少時代の都市行政機構(第6次市役所事務機構研究会報告書)』(公益財団法人日本都市センター、2020年)169頁