神戸市と渋谷区、新事業の創出で連携 社会課題の解決へ(日本経済新聞2021年7月8日)

 神戸市と東京都渋谷区は共同で、新事業の創出を狙ったコンテストを実施する。両市区内の企業や大学、個人からアイデアを募る。起業熱の高い双方の自治体が連携し、社会課題を解決する新事業を生み出すことをめざす。

8月に初会合を催す。参加者を募りチームをつくる。ビジネスや商品などのアイデアを提案したい人を「チャレンジャー」、アイデアの実現に必要なデザインなどのスキルを持つ人を「チームメンバー」として募る。交流を促すため、チームは神戸市と渋谷区の参加者の混成にする。

起業支援を手がけるスタートアップ、アドリブワークス(神戸市)とも連携する。神戸市と渋谷区は実証事業の場を提供するほか、パートナーとなる企業も紹介して事業化を後押しする。

神戸市は米有力ベンチャーキャピタル(VC)の500スタートアップスと連携するなどスタートアップ支援に積極的。渋谷区は約2000社のスタートアップが集まり、日本有数の起業先進地とされている。

本記事では、渋谷区と神戸市における協定締結の取組を紹介。

両区市では、「2021年7月6日」に「起業家やエンジニア・クリエイティブ人材等の交流を促し」「起業コミュニティの形成」の「支援」を目的に「連携協定」*1を締結。「連携協力事項」は「起業家育成、支援等に関すること」、「起業家、エンジニア、クリエイティブ人材等の交流に関すること」、「スタートアップ事業の実証実験の支援に関すること」、「甲及び乙の支援する起業家並びにスタートアップのPRに関すること」、「女性起業家支援に関すること」*2とされている。

公-公協定としての「横型協定」*3とも整理ができそうな同取組。具体的な連携状況は、要観察。