「移動市役所」業務拡大 いわき市、全国初の複数サービス提供(福島民友新聞2021年11月10日)

 いわき市は9日、中山間地をワンボックスカーで巡る「移動市役所」で、新たに住民票など各種証明書の発行業務を開始した。移動市役所は1月から、市民向けのオンライン相談を業務内容として実証的に始まっていた。

 市によると、移動式車両で複数の行政サービスを提供する試みは全国で初という。

 同市は県内で最大の面積を有するが、約7割が中山間地域になっている。このため、移動手段が少ない高齢者らが行政サービスを利用しにくい環境が課題になっていた。移動市役所はこの問題を解決するために導入したもので、今回の業務拡大により、さらなる利便性の向上が図られる。

 移動市役所は来年1月18日まで、市内の川前、田人、中央台の3地区を巡回する。

 ワンボックスカーは市役所支所と回線がつながっており、利用者の自宅近くで住民票などの各種証明書を発行したり、マイナンバーカードの申請を受け付けたりできる。

 同日は川前地区で運行開始の式典が行われ、内田広之市長が「中山間地を守るために対象地域を広げていきたい」とした。同地区の吉田幸江さん(62)は「支所から家が遠く、不便だった。車が運転できなくなった場合を考えると重要なサービスだと思う」と話した。

本記事では、いわき市における出張行政サービスの取組を紹介。

同市では、「いわき版MaaS推進事業に関する連携協定」に基づき「出張行政サービス」である「お出かけ市役所」*1を実施。具体的には「マルチタスク車両」「1台」にて、2021年「10月21日」から2022年「1月18日」の期間で、「住民票・税証明等発行、マイナンバーカード新規申請等」、「出前講座「模擬投票」 」、「中央台公民館市民講座「スマートライフ体験講座」 」、「地域事業者と連携した栄養相談」、「市総合防災訓練」、「特定保健指導」、「聴覚障がい者の遠隔手話相談」、「母子健康相談」*2等を実施。

「サービスを軸とした連携」*3による同取組。サービスの利用状況は要確認。