市長の椅子はバランスボール 本格導入も検討「意見、バランスよく」(朝日新聞2021年11月25日)

 和歌山県田辺市の幹部職員らが、椅子の代わりにバランスボールに座って仕事をしている。腰痛や肩こりの予防・解消を期待しているといい、24日の定例記者会見にバランスボールに座って臨んだ真砂充敏市長は「効果があれば、健康維持・増進の観点から市民のみなさまにも紹介していきたい」と話している。
 市によると、揺れ動くバランスボールに座ると自然と背筋が伸び、血行不良や姿勢悪化などを予防するとともに、体幹の強化も期待できるという。
 長期間腰痛に悩んでいる職員もいて、10月下旬にあった庁内会議で総務部長が試験導入を提案。11月初旬から始めた。現在、市長のほか副市長、総務部長、保健福祉部長ら幹部職員を中心に12人が使っている。勤務中に座る場合は、基本的にバランスボールに座って仕事をしている。
 1個3千~3500円台程度という購入費用はそれぞれが負担している。一定期間効果を検証して、効果があると判断できれば本格的な導入を検討する。使用者の中には腰痛が改善された、姿勢が良くなったなどの声もあるという。
 執務の時に直径65センチのバランスボールに座っているという真砂市長は「座っていることに違和感はなく、効果はまだわかりにくい。私自身はもうしばらく体験する必要があると思う。(バランスボールの導入を機に)庁内の意見をさらに、バランスよく聴くことも心がけたい」と話していた。(勝部真一)

本記事では、田辺市における庁舎内の執務室の取組を紹介。

同市では、「デスクワーク」による「腰痛や肩こりの予防・解消」を目的に同市「庁舎内の執務室」で「バランスボール」を「モデル 的に導入」*1を開始。同市長の「 執務室を」「副市長室、総務部長室、保健福祉部長室など」の「 12 か所に」「導入」し「購入費用は、設置者個人の負担*2としている。

同ボールの利用による「働き方」*3の状況は要観察。

*1:田辺市HP(企画広報課 : 記者会見)「令和3年11月定例記者会見」1頁

*2:前掲注1・田辺市令和3年11月定例記者会見)2頁

*3:大森彌・大杉覚『これからの地方自治の教科書』(第一法規,2019年)212頁 

これからの地方自治の教科書

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