東京都が高齢者向けの臨時医療施設、21日に荒川区に開設 重症化防ぐ狙い<新型コロナ>(東京新聞2022年2月20日)

  東京都内の高齢者施設で新型コロナウイルスの集団感染が相次いでいるとして、都は21日、感染した施設利用者を一時的に受け入れる臨時医療施設を荒川区内に開設する。症状が悪化しそうな人を早めに高齢者施設から引き取り、重症化を防ぐ狙いがある。(加藤健太) 

 20日に現地を視察した小池百合子知事は「高齢者の重症者が増えている。しっかりと受け皿を確保していく」と述べた。
 都によると、医療機関のコロナ用病床も逼迫ひっぱくしており、高齢者施設で集団感染が起きても利用者がすぐに入院できないケースが出てきていた。このため、入院先が決まるまでの間に過ごすことのできる施設を設けることにした。
 施設は昨年12月まで稼働していた旧東京女子医大東医療センターを活用。50床を設け、透析や介護が必要な軽症から中等症の人を受け入れる。他の医療機関に入院し症状が改善した人が自宅や高齢者施設に戻るまでの期間を過ごす際も利用できるようにする。当面は国が医師や看護師ら28人を派遣。感染状況に応じて最大150床まで増やす方針。

本記事では、東京都における感染拡大防止の取組を紹介。

同都では、「オミクロン株による感染拡大に伴い」「重症化リスクが高いといわれる」「高齢者や不安を抱える妊婦の受入枠を拡大する」目的から、「臨時の医療施設での受入れを開始」*1。各施設では「運営」に際して「国と連携し、国が所管する公的病院の医師・看護師等の医療人材が派遣」*2される予定。

「投網型鎮静」*3に向けた同取組。利用状況は要確認。

*1:東京都HP(都政情報 : 報道発表これまでの報道発表 :  報道発表/令和4年(2022年) : 2月 )「オミクロン株対応 臨時医療施設(2929報) 

*2:前掲注1・東京都(オミクロン株対応 臨時医療施設(2929報)  

*3:金井利之『コロナ対策禍の国と自治体 災害行政の迷走と閉塞』(筑摩書房、2021年)120頁