府中市総合計画PRへ制作 街の理念映像で触れて 市民らが構成、出演(読売新聞2022年5月8日)
府中市は、今年度から始まった第7次総合計画作りに参加した市民が構成、出演したPR映像を初めて制作した。総合計画を多くの市民に知ってもらうための取り組みで、映像は市のホームページで視聴できるほか、府中駅前の大型画面でも流されている。
総合計画は2029年度までの8年間、住みやすい街づくりを進めるために、市政のあらゆる分野の施策をまとめたもの。市は、計画の根幹となる「都市像」や総合計画のPR方法を検討する無作為抽出型のタウンミーティングを計4回開催。オンラインも含め、のべ141人の市民が参加して議論を交わした。
そこで出されたアイデアを総合計画審議会に諮り、スローガンは「きずなを紡ぎ 未来を拓く 心ゆたかに暮らせるまち 府中」に決まった。一方のPR映像のテーマもタウンミーティング参加者が練り上げ、そのうち約10人は自ら出演し、広報活動にも一役買うことになった。
映像は「緑とともにつながる府中 インタビュー編」「ふらっと府中 ドラマ編」「カラフル府中 ウォーキングツアー編」の3部作で、いずれも1分30秒前後。このうち「インタビュー編」では、主役の男性が市内の多摩川や大国魂神社などを自転車で巡りながら市民と触れ合う様子を撮影。「都心から20分ぐらいで来られるのに、自然と街が調和している」「歴史が古く寺社とか見ると心が洗われる」といった生活実感を語っている。
4月20日夜には、市内で映像のお披露目会があり、関係者約60人が出席した。出演者の一人で大学4年の女子大学生は「タウンミーティングでの話し合いもワクワクしたし、日常が映像作品になったことが新鮮。府中は楽しそう、と思ってもらえれば」と笑顔だった。
市では、府中駅南口の商業施設「くるる」の大型画面で約30秒の短縮版を流し、新しい総合計画のPRに活用している。
本記事では、府中市における総合計画の取組を紹介。
同市では、同市の「総合計画の魅力や可能性を」「伝える」目的から、「PR映像を」同「市民」と「一緒に制作」*1し公表している。
策定段階のみならず、「市民参加を長期間に亘って行う」*2同取組。視聴状況は要確認。