「お堅い」イメージ一掃 役所が仮想空間で就活説明 東京・町田(毎日新聞2022年5月18日) 

 東京都町田市はインターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した職員採用試験のPR動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開を始めた。堅いイメージのある市役所の仕事に興味を持ってもらおうと、若手職員らがバーチャルキャラクターを作り、動画の編集などを行った。キャラクターのコミカルな会話で、同市の採用試験を分かりやすく説明している。【加藤佑輔】

 動画のタイトルは「就活生に告ぐ! 町田市の試験が受けやすい理由! ~町田市採用試験ちゃんねる~」(約2分)。仮想空間上の市役所の中で、市の鳥「カワセミ」にちなんだ市公式リクルーター(採用担当者)の「カワセミール」が志望者役のキャラクターと会話しながら、同市の採用試験が受けやすい理由を解説する内容だ。

動画では、民間企業で活用されている適性検査(SPI)で1次試験を実施することや、2次試験(ウェブ面接)まではオンラインで自宅から試験を受けられるなどのメリットを紹介している。

 動画は、職員課と情報システム課の20~30代の職員計6人が2月から制作を開始。絵コンテや脚本などを自作し、コンピューター上でキャラクターを造形する「アバター制作ツール」▽仮想空間のデザインをする「メタバースプラットフォーム」▽動画編集ツール――などを活用して完成させた。

 動画は全3本で、現在は1本目を公開中。夏ごろまでに全編を公開する予定という。市の担当者は「お堅いイメージのある市役所に親しみを持ってもらおうと動画を作成した。動画をきっかけに、多くの方に採用試験を受けてもらいたい」と話している。ユーチューブのサイトは(https://www.youtube.com/watch?v=rBdPPpXBee0

 採用試験(今年度上半期)の申込期間は、23~31日、1次試験は6月19日。

本記事では、町田市における職員採用の取組を紹介。

同市では、「職員発案」による「採用試験情報」として「インターネット上の仮想空間」の「メタバース」を「活用した動画」*1を開始。

同情報提供を受けての「多様な人物」*2の応募状況は要確認。

*1:町田市HP(市政情報職員採用情報町田市職員採用情報)「SNS等による情報発信を行っています!

*2:大谷基道「人事」北山俊哉・稲継裕昭編『テキストブック地方自治 第3版』(東洋経済新報社、2021年)134頁