「動物の福祉」条例で規定、札幌 動物園・水族館の理念、全国初(共同通信2022年6月6日)

  札幌市議会で6日、「動物福祉」の観点から動物園の役割や責任を定めた条例が全会一致で可決、成立した。市内の動物園で2015年、誤った飼育方法により動物が死んだ事故が起きたことを踏まえ、動物園は単なる娯楽の場ではなく、生物多様性を守る場との本来の目的を明記した。環境省によると、動物福祉を動物園の理念として規定する法令は全国初。

 対象は市内の全ての動物園や水族館。動物がストレスや苦痛を感じず、本来の行動を取ることができるような飼育環境の整備を求める。動物の尊厳を守るため、餌やりなどで直接来園者が触ることや、人間に模した格好をさせることも禁じる。

本記事では、札幌市における動物園の取組を紹介。

同市では、2022年「5月23日」に同市議会に提出された「札幌市動物園条例案*1が同年「6月6日」*2に可決された模様。同条例第3条では、「動物園の活動は、その動物園において飼育する動物」「の良好な動物福祉を確保しつつ、野生動物の保全を通じて、生物多様性保全に寄与することを旨として行わなければならない」*3と定めている。

同条例を通じた「政策の実現」*4状況は要確認。

*1:札幌市HP(ホーム : 会議のご案内 : 議案等一覧)「札幌市動物園条例案

*2:札幌市HP(ホーム : 会議のご案内 )「会議日程

*3:前掲注1・札幌市(札幌市動物園条例案

*4:竹内直人「政策形成と決定」北山俊哉・稲継裕昭編『テキストブック地方自治 第3版』(東洋経済新報社、2021年)99頁