■東京都、リスキリング支援拡充 離職者の資格取得など(日本経済新聞2023年1月7日)
東京都は2023年度、企業人材や個人のリスキリング(学び直し)支援を拡充する。デジタルトランスフォーメーション(DX)を進める企業などのニーズに応える。不登校の児童・生徒への支援も強化する。
7日に23年度予算案を査定した小池百合子知事が明らかにした。「リスキリングプロジェクト」と称し、産業構造の変化に対応できる人材を年間で約2万人育成する目標を掲げる。業務に人工知能(AI)やロボットの活用が進むなか、成長産業分野への労働移動を促す。
具体的には再就職を目指す離職者を対象に、ウェブデザインのようなデジタル技術などの国家資格の取得を後押しする。専門人材の育成・訓練の事業費として3億円を予算案に盛り込む。リスキリングプロジェクトの一環で女性の正規雇用へのキャリアチェンジ、高齢者の再就職の支援にも取り組む。
小中学校では不登校の児童・生徒をサポートする専門教員や支援員を配置し、学習や人間関係づくりを手助けする。オンライン上の仮想空間に学びの場を構築する事業も拡充する。
小池氏は査定後の取材に「都民一人ひとりが輝くことで都市の力は高まる」と施策の意義を強調した。
本記事では、東京都における予算編成の取組を紹介。
同都では、2023年度「予算編成」における「知事査定」を2023年「1月6日」から同年同月「13日」*1まで実施。同月「2日」の「各論②」*2では、本記事によると「年間で約2万人育成」を目標とする「リスキリングプロジェクト」案が査定された模様。