県は、知事部局や県警、県教委などが入居する大分市大手町の県庁舎3棟「県庁舎」「大分総合庁舎」「県共同庁舎」の呼称を8月から、「本館」「別館」「新館」に変更する。「区別がつきにくく、分かりにくい」との声が寄せられていた。県庁舎は1962年、総合庁舎は72年、共同庁舎は93年に建設。県庁舎は知事部局と県警、総合庁舎は知事部局と県教委、共同庁舎は知事部局、県議会、県警、企業局などが入っている。ところが、労基署など国の出先機関などが入る同市新川町の大分合同庁舎と間違われやすく、会議での来庁者も「総合」や「共同」の区別を付けにくかった。呼称見直しに伴い、各庁舎入り口に表札を付けるほか、庁舎別になっている館内案内図も統一したものに変更する。

同記事では,大分県の現在利用している各庁舎の呼称を8月より単純なものに改め,入口に分かりやすい表示を置く等をすることを紹介.現在の配置は,大分県のHPを参照*1
事情を分かっている方々のみが入りやすく,その事情を未知の方々にとっては入りにくい.そのような状況はやはり改善することが望ましい.入口の分かりやすさはまた,関係者にとっても分かりやすく,在らぬ誤解も招くことはないだろう.「政府はただ無智の小民を制御して,自治の念を絶やしむるのみにならず,その上流なる士族有志の輩を御するにも同様の法をもってして,かつてこれにその力を伸ばすべきの余地を許さず」*2か.

*1:大分県HP「大分県庁舎配置図

*2:福沢諭吉「丁丑公論」福沢諭吉学問のすすめほか』(中央公論新社,2002年)227頁

学問のすすめほか (中公クラシックス)

学問のすすめほか (中公クラシックス)