阿南市に本年度できた「野球のまち推進課」の職員が、野球のユニホーム柄をデザインした名刺を作った。ユニークな名刺で「野球のまち阿南」を県内外へPRする。
 両面に野球のユニホーム柄が描かれ、チーム名などが書かれる胸の位置には「野球のまち阿南」の文字。裏は背番号やアグリあなんスタジアムの写真をあしらった。色は、男性職員3人が青、女性の臨時職員1人はピンクを基調としている。
 制作費はすべて自己負担。田上重之課長は「課にふさわしい名刺になった。阿南市を知ってもらうきっかけになれば」と話している。

本記事では,徳島市における職員名刺の取組を紹介.
本記事で紹介されている,職員名刺を作成された職員の勝ったが属されている課に関しては,2010年3月19日付の同紙にて報道*1されていた,同市の「産業部」*2に設置された「野球のまち推進課」の職員.同課の詳細については,同市HP等では,現在のところ把握できず,残念.2009年5月29日施行段階での「阿南市行政組織規則」産業部内には,現在の「農林水産課」「農地整備課」「商工観光労政課」「企業振興課」*3という4課構成であったことからすれば,同課は,「文字通り新しい組織」としての「新設(initiation)」*4.同記事を拝読すると,「野球のまち推進課」は,「課長と職員の計2人体制」となり,加えて「専門の担当理事」も配置,「2010年度」に「年間約200チーム,約4千人の誘致を目標」*5とも報道.一方,本記事を拝読すると,「男性職員3人が青,女性の臨時職員1人」とも紹介されており,実際には,4名の職員体制として採用されている模様.
同課もまた,2009年5月26日付の本備忘録でも取り上げた「地域ブランドや観光資源を前面に押し出したユニークな組織編制」*6の一つとして整理できそう,興味深い.

*1:徳島新聞(2010年3月19日「野球のまち推進課新設 阿南市、4月から合宿や試合誘致

*2:阿南市HP(市政情報・広報担当課連絡先・市役所庁舎の案内)「産業部

*3:阿南市HP(市政情報・広報阿南市例規集)「阿南市行政組織規則」(平成17年3月30日,阿南市規則第11号)別表第1

*4:大森彌『官のシステム』(東京大学出版会,2006年)164頁

官のシステム (行政学叢書)

官のシステム (行政学叢書)

*5:前掲注1・徳島新聞(2010年3月19日)

*6:伊藤正次「自治体行政組織の構造変化と改革課題」『都市問題研究』第61巻第4号,2009年4月号,64頁