横浜市の水道が一八八七(明治二十)年に創設されてから、今年で百二十五周年になるのを記念し、市水道局は十日から、木製の「横浜水道 水源通行手形」を発行し、水源地になっている四市町村の観光施設の利用料が割引になるなどのイベントを始める。
 「手形」は、局のお客さまサービスセンターで、ペットボトル水「はまっ子どうし The Water」の二十四本(一本五百ミリリットル、二千四百円)入りか、六本(一本二リットル、千二百円)入りの一ケースを購入した先着千二百五十人に贈る。水源地の清川村愛川町相模原市山梨県道志村にある温泉や観光施設などで「手形」を示すと、施設利用や販売商品の割引など計約三十件の優待が受けられる。優待は十二月三十一日までで、内容は随時更新。優待を利用すると施設が印を押し、その印の数に応じ、来年一月以降に予定しているプレゼント抽選に応募できる。林文子市長は「横浜の水道を知ってもらうことと、水源地の振興につながれば」と期待している。問い合わせはお客さまサービスセンター=電045(847)6262=へ。

本記事では,横浜市における水源地振興の取組を紹介.同取組に関しては,同市HPを参照*1
同取組では「道志村に水道局が所有する水源かん林の間伐材」で「1,250枚」の「通行手形」を「作製」.同市の「横浜市オフィシャルウォーターペットボトル水「はまっ子どうしThe Water」」を「500ml24本入り1ケース」を「2,400円」,または「2L6本入り1ケース」を「1,200円」で購入した際に1枚の「通行手形」を入手できる.そして,同「通行手形」を「水源地の提携観光施設で提示すること」で「割引等の優待を受けられ」*2る.
具体的には,その水源毎に,「道志川」では「道志村」,「宮ケ瀬湖」では「清川村相模原市愛川町」,「丹沢湖」では「山北町」,「相模湖,津久井湖」では「相模原市*3の周辺毎で,「温泉」「コテージ宿泊」「釣り」の「施設割引」,「昆虫採集」「木工・藍染・陶芸等体験」の「体験割引」,「遊覧船・ケーブルカー」「貸しボート・レンタサイクル」の「乗物割引」,「川魚焼き・トン汁・豚串割引」,「豆腐・お茶プレゼント」の「買物割引」が「手形1個提示につき」「1人様」が「優待」される.加えて,「 優待利用の際」に「提携観光施設」で「各水源の魅力をモチーフにデザインした」「約30種類」の「スタンプ」を「手形」に押すことで,「数に応じて平成25年1月以降に実施する抽選プレゼントに応募」*4可能とされる予定. 多重的に水源地への訪問を誘う「ポジティブのインセンティブ*5 を織り込まれた同取組.利用状況も要確認.

*1:横浜市HP(各局の紹介水道局横浜のおいしい水計画近代水道創設125年プロジェクト)「通行手形を持って横浜の水源を訪ねよう!

*2:前掲注1・横浜市(通行手形を持って横浜の水源を訪ねよう!)

*3:横浜市HP(各局の紹介水道局横浜のおいしい水計画近代水道創設125年プロジェクト通行手形を持って横浜の水源を訪ねよう!)「横浜水道 水源通行手形夏季(平成24年7月14日〜8月31日)優待項目

*4:前掲注1・横浜市(通行手形を持って横浜の水源を訪ねよう!)

*5:北村喜宣『環境法』(弘文堂,2011年)150頁

環境法

環境法