愛媛県は10日、県内20市町が成果を競う第1回「行革甲子園」を松山市で開催。「未来せいよ創造プランプロジェクト」と題し、若手職員による行革チームが政策形成能力を高めた西予市が「えひめ行革大賞」に選ばれた。県はホームページで情報発信し共有する。
 就任以来「行革に終わりなし」を掲げる中村時広知事や市町長、県議ら280人が参加。20市町が応募した64事例から予選を突破した松山、八幡浜、四国中央、西予、内子、愛南の6市町が発表した。
 西予市は、係長級以下の90人が業務の枠を超えて16グループに分かれ、市総合計画に基づく全1470事業を洗い直し。約半年かけて検証し、399事業で総額6億1042万円を削減する改革案をまとめた。市幹部への提言も行い「意識改革が多くの職員に浸透した」と訴えた。

本記事では,愛媛県における行政改革の取組を紹介.
2011年12月3日付の本備忘録にて記録した同取組.同記録記事内では「来年8月下旬から9月に松山市内で開く予定」と報道.本記事を拝読させて頂くと,10月10日に開催された模様.開催の案内は,同県HPでは確認は可能*1.その開催内容,個々で表彰された行政改革の取組に関しては,現在のところ確認できず.残念.当日は,「プレイベント」として「13時00分から13時45分」まで「大野城市行政改革」に関する事例発表があり,その後,「行革甲子園」が「14時00分から16時00分」の間開催.6つの同「県内市町事例発表」後,「先進事例,県事例発表」「参考発表」.「出席首長から行革の取組みについてコメント」を経て,「えひめ行革大賞」の「発表,表彰,講評」が行われた模様.本記事からは,西予市が大賞を受賞されたことが分かる.
行政改革という本来「非ルーティーンの問題」.一方,その処理は常態化された「ルーティンの戦略」*2ともなりがち.行政改革は「永遠に未完」*3の問題とも考えられなくもない.永らく持続される行革への組織的対応も要確認.

*1:愛媛県HP(組織別一覧情報一覧)「「行革甲子園」の開催について

*2:ドナルド・ケトル『なぜ政府は動けないのか: アメリカの失敗と次世代型政府の構想』(勁草書房,2011年)116頁

なぜ政府は動けないのか: アメリカの失敗と次世代型政府の構想

なぜ政府は動けないのか: アメリカの失敗と次世代型政府の構想

*3:金井利之『自治制度』(東京大学出版会,2007年)54頁

自治制度 (行政学叢書)

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