福井市はJR福井駅西口再開発ビルの多目的ホールと隣接する屋根付き広場の営業時間や利用料の上限を定めた条例案をまとめ、定例会に提出した。ともに営業は午前九時〜午後十時で年中無休。予約は一年前から受け付け、両施設を一体利用した場合には割引も行う。
 利用料は指定管理者が維持管理費を回収できるように設定。上限の範囲内で、指定管理者が決める。屋根付き広場を全面一日利用した場合は、平日が五万六千四百三十円。土日休日は十六万三百八十円。富山市の類似施設の稼働率を参考に逆算した。
 多目的ホール能舞台の土日・休日の全日利用が十万三千六百八十円。ステージとフロアの利用なら六万四千八百円。こちらは現在能楽堂が入る市民福祉会館よりは割高となるが、アオッサの県民ホールなどと同水準だという。両施設とも一時間ごとの利用料も設定。市が認めた場合は午後十時以降の利用も可能となる。予約は直接事務所に申し込む形を想定。一年前から受け付け、多い場合は抽選を検討している。市は十一月にも指定管理者の募集を開始。再開発ビルは二〇一六年三月の完成を予定している。(高橋雅人)

本記事では,福井市における「屋根付き広場」の整備方針を紹介.同広場の整備に関しては,同市HPを参照*1
「西口再開発ビル」へ「導入する」「屋根付き広場,多目的ホール,自然史博物館分館,観光関連施設等」の「施設」は,「にぎわい交流拠点」の形成」を「基本コンセプト」*2に整備.これらの施設のうち「屋根付き広場」では,同市の「施設の基本方針」にいう「回遊性を向上させ,にぎわいを創出する屋根下空間」を実現」*3を目的に「子どもの遊び場事業」「ふくいの食PR事業」「にぎわい創出事業」「交流事業」「駅前シンボル事業」「回遊性向上事業」「情報収集・発信事業」「自己実現事業」*4などの自主事業を実施.加えて「受託事業」,そして「多様な市民活動や文化活動」のためにも「貸しスペース事業」*5を実施する,という.
広場の整備を通じて,どのような「つながってい」*6く取組が拡がるのか,整備後の利用状況は,要観察.

*1:福井市HP(市政情報都市計画市街地再開発事業福井市にぎわい交流施設(屋根付き広場及び多目的ホール)管理運営方針を策定しました。)「福井市にぎわい交流施設管理運営方針」(2014年7月)

*2:前掲注1・福井市福井市にぎわい交流施設管理運営方針)3頁

*3:前掲注1・福井市福井市にぎわい交流施設管理運営方針)14頁

*4:前掲注1・福井市福井市にぎわい交流施設管理運営方針)17〜18頁

*5:前掲注1・福井市福井市にぎわい交流施設管理運営方針)18頁

*6:山下裕子『にぎわいの場 富山グランドプラザ: 稼働率100%の公共空間のつくり方』(学芸出版社,2013年)