富山駅の南北を走る路面電車をつなげる富山市の南北接続事業で、二〇二〇年度春から始まる運行は現行の均一運賃制が維持される見通しになった。現在、南北で異なる運行業者も統一される見込みで、市は運営主体の協議を進めている。
 二日に始まった市議会定例会で森雅志市長が表明した。路面電車は南側を走るセントラムなどを富山地方鉄道が、北側を走るポートラム富山ライトレールが運行している。現在、市を含めた三者間でダイヤや運賃などを協議している。市は運賃を南北で採用されている二百円で統一するよう求めている。
 事業は一八年度から本格的な工事を始める。駅構内のJR高山線やあいの風とやま鉄道などの在来線を高架にし、その下に路面電車を走らせる。線路横には自由通路も設ける。
 市議会では、事業の工事費や駅周辺の整備費用として、約十五億五千万円を計上した予算案を審議している。工事の完成は一九年度末になる見通し。 (向川原悠吾)

本記事では、富山市における路面電車整備の取組を紹介。
「都心地区と北部地区とのアクセス強化や利便性向上などの公共交通活性化を図る」目的から、「富山地方鉄道富山軌道線と富山港線の接続」を進める「路面電車の南北接続」*1の取組。本記事によると、接続による運賃は「均一運賃制が維持」される方針を検討されている模様。接続による「乗客数」*2の推移は、要観察。