• 柳至「自治体病院事業はどのようにして廃止されたか」『公共政策研究』第12号,2012年,48〜60頁(第11号以降の同誌はamazonでは,購入できないのですね.なんとも残念)

本日は,日本公共政策学会の年報から上記論説(他の論説も楽しみ).
『季刊行政管理研究』第134号では,土地開発公社改革を対象に組織廃止過程を分析された柳先生.本稿では,自治体病院事業の廃止事例を対象に政策終了論として分析.自治体病院が廃止が実現された要因を,審議会委員による「政策知識を基にした説得」(56頁)を通じた「政策の存在理由という合理的要因」(52頁)から説明されています.なるほど.
でもなぜ,審議会から職員(組織)が説得されるのだろうと思いつつ読み返してみると,次の指摘から,なるほどと思いました.

県立病院課の職員は3年から5年ほどで異動するため,病院運営の専門家といえる職員はいなかった」(54頁)