高松市は、昨年10月に指定した「津波避難ビル」を市民に広く周知するためのステッカーを作成し、12日から対象ビルの出入り口など、地域住民の目につきやすい場所への貼り付けを始めた。
 東日本大震災の教訓を踏まえ、市は東南海・南海地震津波から市民を守ろうと、沿岸部を中心に一時的に避難できるビルを津波避難ビルに選定。現在、102カ所を指定している。ステッカーはA4とA2サイズの2種類を用意。消防庁が推奨するデザインを参考に作成した。緑と白を基調に人がビルに逃げ込んでいる様子を描いている。日本語のほか、英語、中国語、韓国語でも表記している。この日は市危機管理課の職員2人が香川県高松市福岡町2丁目のマリンパレスさぬきと、同市丸亀町の壱番街駐車場を訪れ、管理者立ち会いの下、ステッカーを貼り付けた。マリンパレスさぬきの横井裕二支配人は「地域の安全につながればうれしい」と話していた。同課はビル管理者の協力を得ながら、3月中に貼り終えたいとしている。

本記事では,高松市における「津波避難ビルマーク」の貼付の取組を紹介.
同市では,「東南海・南海地震津波被害」に対して,「津波浸水区域およびその周辺に位置」し「耐震性のある建物で,原則として,2階建て以上の鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造」のビルを対象に「付近に高台がない被害想定区域内の市民が,短時間で避難することができるよう,津波避難ビルを指定」.2011年10月11日現在,「102」のビルが指定され,「最大」「119,300」人の「避難可能」*1.同ビルに掲載される同マークは,同市HPを参照.緑色の正方形の背景に,白抜きの津波を避けてビルに避難しようとする人が描かれている*2.同マークに日常的接することで,「津波減災」*3として,災害時の迅速な行動にも資することを心から望まれる.